(別冊天然生活『天然ねこ生活』より)
猫たちによる「作品」を楽しむ

「猫は、自分でいろいろとできる動物なので、そこまで手をかける必要はない」というのが、手づくりごはんなどによる体質改善・根本治療を提唱する須﨑先生のモットーです。
家族の一員である猫には、できる限り長生きしてもらいたいと思うあまり、ついつい、いろいろとお世話をしてしまいたくなりますが、“猫のやりたいようにさせてあげる”くらいのスタンスが、ちょうどいいのだそう。
「猫も人間と同じ動物です。自分がしてほしいことは猫にもしてあげる。してほしくないことはしない。というように、何かをする際には自分と重ねて考え、行動することが大切です。歯みがきや爪切りなど、健康維持のために大切なケアも、嫌がる猫を無理矢理つかまえてするのでは、お互いにストレスになり逆効果。どんなケアもリラックスしているときにしてあげましょう」
猫との生活をさらに楽しく充実したものにするため、これを機に日々のケアを少し見直してみませんか?
猫との距離がぐっと縮まること請け合いです。
基本のホームケア
いつまでも元気でいてもらうためには、最低限のケアは欠かせません。
猫に無理のない程度に、できることから始めてみませんか?
爪切り
少しずつ手早く切るのがポイント

指先の関節を軽く押して爪をギュッと出し、先端の尖ったところから少しずつ切っていきましょう。
血管を切らないように注意。
歯のケア
口を触られることに慣れさせて

コットンで歯をふき、口の中のぬるぬるを取ります。
慣れてきたらペット用のペーストなどを付けた歯ブラシを使って。
※本記事は、別冊天然生活『天然ねこ生活』からの抜粋です
<撮影/村林千賀子 イラスト/樋口たつ乃 取材・文/高田真莉絵>
須﨑恭彦(すさき・やすひこ)
獣医師、獣医学博士。須﨑動物病院院長。「薬に頼らないで体質改善」をキャッチフレーズに、食事療法やデトックス、ペットマッサージを柱に、犬や猫の治療を行う。
樋口たつ乃(ひぐち・たつの)
イラストレーター。明治学院大学経済学部卒業後、会社員を経てパレットクラブイラストコース修了。安西水丸イラスト塾にて学ぶ。現在は、書籍の装画、雑誌や新聞小説の挿絵、広告、パッケージデザインなど幅広く活動中。https://www.tatsuno.cc/、インスタグラム:@tatsuno_higuchi
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