• 雑誌『Hanako』『Hanakoママ』の編集長を経て、50歳で出版社を早期退職した片岡延江さん。50代を過ぎてから、電気工事士、宅地建物取引士、保育士など、さまざまな資格を取得したそう。「資格試験の勉強は究極の節約かもしれない」と語る片岡さんにお話を伺いました。
    (『天然生活』2024年7月号掲載)

    自ら手を動かして、行動することが節約に

    画像: 自ら手を動かして、行動することが節約に

    50歳のときに出版社を早期退職してフリーランスになった片岡延江さん。

    現在は、フリーランスで女性誌編集の仕事をしつつ、自らリノベーションした中古住宅で「大家」業を営むほか、保育士としての活動も行っています。

    50代からさまざまな資格を取得して、現在の仕事に役立てている片岡さんに、日ごろの節約の工夫を教えてもらいました。

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    ▼前回のお話はこちら

    片岡さんの節約の工夫

     家のリフォーム、メンテナンス、できることは自分で

    画像: 「物欲はないほう」だけど、工具は別。ホームセンターは天国なのだそう

    「物欲はないほう」だけど、工具は別。ホームセンターは天国なのだそう

    棚を取り付けたり、壁紙を替えたいけど「お金がかかる」と二の足を踏んでいませんか?

    「リフォーム代=工賃なのでコストがかかるんですよね。

    壁塗り、クロス張りなどは簡単なので自分でできますよ。

    やり方はインターネットで検索するといろいろと出てきます」

    家のアップデートを気軽にできると、暮らしの楽しみが増えます。

     電気工事士の資格があるととても便利

    画像: 自宅のスイッチ交換も気軽にこなす片岡さん。「電気工事士資格の講習会、女性も多いですよ」

    自宅のスイッチ交換も気軽にこなす片岡さん。「電気工事士資格の講習会、女性も多いですよ」

    DIYの満足度を説く片岡さんが、次にすすめるのが電気工事。

    「外注すると高い照明やスイッチの交換や、コンセントの増設も自分でできます。

    資格を取るのが難しそうに思えるけど、学科はマークシートのテストを100点中60点取れば合格。

    技能試験は出題問題があらかじめ公表されます。

    この資格があれば、できることが増えますよ

    画像: 電気工事に必要な道具は意外と少ない

    電気工事に必要な道具は意外と少ない

     仕事先のお昼はお弁当とコーヒー牛乳持参で

    画像: 園児のお昼寝中がお弁当時間。とはいえ、ゆっくり食べてはいられません

    園児のお昼寝中がお弁当時間。とはいえ、ゆっくり食べてはいられません

    保育園の日は、絶対にお弁当。前の晩のおかずを詰めるだけだから、手間もコストも最小限です。

    「簡単なおかずばかりですが、慣れ親しんだ味だからほっとします。

    飲み物も持参。空のペットボトルに、飲み物を入れていくのが基本です。

    保育園の前がコンビニですが、保育士は忙しすぎて、買いにいく暇もないですし」と笑います。

    画像: ごはんにおかずをのっけたお弁当か、おかず+おにぎりが基本。それにヨーグルトもプラス。飲み物は緑茶かコーヒー牛乳を入れて。園の冷蔵庫で保存

    ごはんにおかずをのっけたお弁当か、おかず+おにぎりが基本。それにヨーグルトもプラス。飲み物は緑茶かコーヒー牛乳を入れて。園の冷蔵庫で保存

     旅はお得なフリーパスを活用して、予算にメリハリを

    画像: 旅情報はインターネットで調べて行く。「旅先ではそのエリアの印刷物は持ち帰ります。仕事柄、紙ものは気になる」

    旅情報はインターネットで調べて行く。「旅先ではそのエリアの印刷物は持ち帰ります。仕事柄、紙ものは気になる」

    新しい旅スタイルにシフトしている片岡さん。

    2食付の温泉旅館もいいけれど、最近はビジネスホテルがお気に入り。

    大浴場併設、朝食付き一泊4,000円なんていうお得ホテルを探します。

    夕飯はグルメサイトで評価の高い地元の店に。

    好きな時間に好きなものを適量食べられて大満足。

    「歳のせいか、旅館の夕食は量が多くて……」

    画像: 旅はリュックで軽快に。「観光地では動きまわるので、寝るだけのホテルで十分」

    旅はリュックで軽快に。「観光地では動きまわるので、寝るだけのホテルで十分」

     「旅行に行ったつもり」の日帰り温泉でリフレッシュ

    画像: 家ではバタバタしているけれど、スキンケアもいつもより時間をかけて

    家ではバタバタしているけれど、スキンケアもいつもより時間をかけて

    日帰り温泉は、身近な娯楽。

    「よいところは3,000円とかしますが、交通費をかけて遠くに旅行に行くことを思えば、お安くリフレッシュできます。

    食事もおいしいところをチョイス。

    短時間しか滞在できないときは、いわゆる銭湯(520円)でスーパー銭湯並みの設備のところに行きます。

    日帰り湯もメリハリつけて、節約します

     目標を決めて勉強をすることで節約に

    画像: 左は保育士の実技試験のためのスケッチ、右は筆記試験の勉強のノート

    左は保育士の実技試験のためのスケッチ、右は筆記試験の勉強のノート

    第二種電気工事士、宅地建物取引士、保育士と、50歳を過ぎて立て続けに資格を取得しました。

    「資格試験とかの勉強をすると、それに集中して時間を使うので、むだな出費がなくなります。

    飲み会にも行かないし、出歩かなくなりますしね。究極の節約かもしれない

    職業訓練校での格安な講習会を利用したり、テキストは古本を活用。

    画像: いまは発達障害のことを勉強中。片岡さんの歩みは止まらない

    いまは発達障害のことを勉強中。片岡さんの歩みは止まらない


    〈撮影/近藤沙菜 構成・文/鈴木麻子〉

    片岡延江(かたおか・のぶえ)
    雑誌『Hanako』や『Hanakoママ』の編集長を経て、50歳で退職しフリーランスに。趣味のDIYを活かして、自らリノベーションした中古住宅で「大家」業を営む。57歳で保育士資格を取得し、女性誌の編集の仕事をしつつ、保育士としての活動も。4人の子の母。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

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    天然生活2025年9月号では、「幸せな貯まる習慣、まわす暮らし」の特集をしています。暮らしを楽しみながら、使ったり、増やしたり。皆さんのお金との向き合い方をお聞きしました。ぜひあわせてお楽しみいただけましたら幸いです。

    天然生活2025年9月号(扶桑社・刊)

    画像: 元『Hanako』編集長の‟節約の工夫”6つ。学びは究極の節約!? 50代からさまざまな資格を取得して/編集者、保育士・片岡延江さん

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