(『天然生活』2024年7月号掲載)
お得なアイテムやサービスを駆使して、浮いたお金でさらなる飛躍を

50歳のときに出版社を早期退職してフリーランスになった片岡延江さん。
現在は、フリーランスで女性誌編集の仕事をしつつ、自らリノベーションした中古住宅で「大家」業を営むほか、保育士としても活動しています。
「お金の見直し」について聞いたところ、「見直しというよりは、もって生まれた節約魂っていうところかな?」とざっくばらんに話してくれました。
そんな片岡さんに、普段の節約アイテムや、活用しているお得なサービスを教えてもらいました。
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▼前回のお話はこちら
片岡家で大活躍の節約アイテム
あまり買い物はしないという片岡さんの節約アイテムは、とてもお手軽なものでした。
1.家族にひとり1台の扇風機

扇風機は、家族ひとりにつき1台以上あり、エアコン使用は最低限に。
冬も厚着をして暖房は控えめに。
「厚着のまま、リモート打ち合わせをしていたら相手に『外からですか?』と聞かれました。
寒い方が、頭が冴えて仕事も進みます」
2.最強の「かさ増し」フード・しめじ

冷蔵庫に欠かせない食材。
「しめじは肉や魚料理のかさ増しに重宝しています。
価格が安定的で手ごろだし、カリウムや食物繊維が豊富で健康にもよい。
和洋中たいていの料理に合うし、いうことなしです」
3.根のある野菜はガーデニングへ

ベランダでハーブを育てている片岡さん。
「ハーブは買うと高いけど、ただの葉っぱなので夏はぐんぐん伸びるし、ほんとに家計にはありがたい。
パクチーや青ねぎなど根がある野菜は、スーパーで買ってきたものを植えます。
すぐに伸びてきますよ」
4.量販店で探す掘り出しもの

写真は、お得が大好きな片岡さんがIKEAで買ったもの。
時計は、パンチで開けた穴が文字盤の数字になっているもの。
折り紙を裏に貼って、数字が色つきになるように自分でアレンジ。
LED電球も、とてもお値打ち品でおすすめだそう。

お得なサービスを上手に活用
ちょっとしたことだけれど、ちりも積もれば山となる。まめな行動が暮らしを守ってくれます。
1.イレギュラーな服はフリマアプリで
息子の結婚式用の礼服をメルカリで購入。
「流行にあまり左右されないフォーマルウェアはありかもと思いました。
今回はスカートのみでしたが、寸法を何度も確認して購入」
2.旅は「大人の休日倶楽部」で
50歳以上を対象にした、JR東日本の有料旅会員組織。
「時期が限定されますが、新幹線にお得に乗車できたり、地域限定のフリーパスが買えたり、とにかく安く旅ができます」
3.60歳以上が使えるお得な割引特典
60歳になったばかりの片岡さん。お得な割引特典があちこちのお店であることを知り、早速活用。
「ガスト、ヨークマート、どらっぐぱぱすなどは割引のカードがあります」
4.銀行の振り込みはネットで
「振込手数料は無料にしないと気が済まない」という片岡さん。
メインバンクは手数料がかからないネット銀行に。
友達との割り勘もPayPayでその場で1円単位で精算。
〈撮影/近藤沙菜 構成・文/鈴木麻子〉
片岡延江(かたおか・のぶえ)
雑誌『Hanako』や『Hanakoママ』の編集長を経て、50歳で退職しフリーランスに。趣味のDIYを活かして、自らリノベーションした中古住宅で「大家」業を営む。57歳で保育士資格を取得し、女性誌の編集の仕事をしつつ、保育士としての活動も。4人の子の母。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
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天然生活2025年9月号では、「幸せな貯まる習慣、まわす暮らし」の特集をしています。暮らしを楽しみながら、使ったり、増やしたり。皆さんのお金との向き合い方をお聞きしました。ぜひあわせてお楽しみいただけましたら幸いです。
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