• イラストレーター平澤まりこさんに、くり返し読みたくなるおすすめの5冊を教えてもらいました。ひもとくたびに安心感を与えてくれて、毎回新しい風景も見せてくれるのです。
    (『天然生活』2020年12月号掲載)

    平澤さんが何度も読み返す“この5冊”

    画像1: 平澤さんが何度も読み返す“この5冊”

    あるがままに生きる
    足立幸子著 ナチュラルスピリット
    あらゆるこだわりを取り除き、本当の自分が望んでいることを行動にうつす、そんな生き方を提案。著者が行った講演の記録をまとめたもの。「“あるがまま”と“わがまま”はまったく別、という言葉が印象に残っています」

    モモ
    ミヒャエル・エンデ作 大島かおり訳 岩波少年文庫
    1973年の発表以来、根強い人気を誇る不思議な少女モモと「時間どろぼう」の男たちの話。「大人になってあらためて読んでみて、エンデの物語を通じて真実を語る力に圧倒されました。豊かな想像力にも刺激を受けています」

    有元利夫全作品
    有元利夫著 新潮社 絶版
    38歳で夭逝した画家、有元利夫の作品集。「洗練された画風や何にもとらわれない自由な表現にぞくぞくします。どこか懐かしさも感じ、見ていると時空を超えた旅に出かける感覚に。色味も大好きで、何度見ても飽きません」

    大人の女が美しい
    長沢節著 草思社 絶版 ※草思社文庫より文庫版発売中
    ファッションやイラストなど、多彩な分野で活躍した著者による「大人の女」論。「ふるまいかたなどを含め、どう美しくあるべきかという美意識を教えられます。いつも節先生の声や姿を思い出しながら読んでいます」

    画像2: 平澤さんが何度も読み返す“この5冊”

    ひとりよがりのものさし
    坂田和實著 新潮社
    東京で長年古道具店を営んできた著者が、だれも気にとめなかったものに美を見いだして紹介した1冊。「やさしくわかりやすい語り口。だからこそ、よけいに自分だけのものさしをもつことの大切さが胸に響きます」



    〈撮影/山川修一 取材・文/嶌 陽子〉

    平澤まりこ(ひらさわ・まりこ)
    イラストレーター・版画家として雑誌や広告、装画を手がけるほか、エッセイも執筆。『旅とデザート、ときどきおやつ』(河出書房新社)など著書多数。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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