「おでこの横ジワ」はなくせる?
おでこの横ジワについてお話を伺ったのは、美顔トレーナーの小鳥遊ゆうさん。

― 最近おでこにシワが入るようになって。おでこのシワってやはり加齢が原因でしょうか?
小鳥遊:眉を上げたら誰でもおでこにシワは入るのですが、何もしなくてもおでこにシワが入る状態ですね。原因のひとつは表情のクセ、あとは目のまわりの筋肉の衰えです。
表情のクセとは、眉毛を上げること。眉毛を持ち上げることで目を開けしめしたり、表情をつくったりがそうなんですが、その場合、目のまわりより眉上のおでこの筋肉「前頭筋(ぜんとうきん)」の方が大きいので、そちらを使ったほうがラクなんですね。
するとそれを脳が覚え、無意識におでこの筋肉を使ってしまうようになります。繰り返すと目のまわりの筋肉が衰えて、どんどん強く眉毛を上げるようになるという、負のスパイラルに。
― 眉毛を上げるクセがついていたとは、ショックです。
小鳥遊:マスク生活が続いたときに、このクセの方が増えたんです。マスクで顔が見えず、目で表情をつくろうとしたためなんですが、20代でもおでこにシワが目立つ方が結構いました。
それでは、そんな眉毛を上げるクセをなくしシワを改善するトレーニングを教えます。2ヵ月ほどで効果が出てくると思いますので、ぜひ続けてみてください。
おでこの横ジワ対策に効果的
「目まわりの筋肉トレーニング」

目のまわりをぐるっと取り囲む筋肉「眼輪筋(がんりんきん)」を鍛えるトレーニングです。この筋肉がきちんと発達すると、目のまわりの筋肉だけで目を開け閉めできるようになり、おでこの横ジワができるのを防ぐことができます。
〈ポイント〉
・洗面台の鏡など、顔と平行な鏡を見て行う。
・やりすぎは逆効果になる場合もあるので、回数を守る。
1 目を閉じておでこをホールドし、目を開ける
目を閉じて目の力を緩める。おでこを指でホールドするように押さえ、ゆっくりと目を開ける。これがスタンバイの状態。

眉が上がらないように、指でおでこを押さえる
2 3秒かけて目を閉じ、目の際でまぶたを押し合う
3秒かけて等間隔でゆっくり目を閉じる。まぶたには力を入れず、目の際だけグッと力が入るのを意識する。
3 薄目を開け、3秒かけて目を開ける
力をゆるめて目を薄く開け、3秒かけて等間隔でゆっくり目を開ける。これを3回繰り返す。
1セット(3回)で完了。これを1日1回行う。
〈これはNG!〉
× 眉毛が上がる

眉毛が上がると、おでこにしわができてしまうので注意
× 目をぎゅっとつぶる

目元に力が入りすぎないように軽く目をつぶるのがポイント
〈動画で解説!〉目まわりの筋肉トレーニング
「目元のたるみ」改善にも、効果があります
「目の下がなんだかたるんできた」そんなお悩みはありませんか? この目元のたるみは、目のまわりの筋肉(眼輪筋)が薄くなってしぼみ、後ろにある脂肪が飛び出てくることによってできるもの。
そんな目元のたるみ改善に効果的なのが、実はこの「目まわりの筋肉トレーニング」です。ぜひ試してみてださい。
〈撮影/山田耕司 取材・文/諸根文奈〉

小鳥遊ゆう(たかなし・ゆう)
美顔トレーナー。表情筋トレーニングレッスン講座の講師を務めるほか、メディア監修を行う。これまでに、笑顔や長顔に悩みを持つ300人以上の受講者を指導。「年齢を重ねたり歯並びが原因で、表情筋は衰えやすい。そんな方々の悩みを改善するお手伝いができたら」との想いで、活動を続けている。
インスタグラム:
@yu_takanashi_beauty




