• 病気じゃない、キビキビ動ける状態が「健康」なら、「すこやか」は気持ちも含め生き生きしているイメージ。無理をせず、できることにコツコツ取り組んでいる、ファッションインフルエンサーの金子敦子さんに「すこやか」の秘訣を聞きました。
    (『天然生活』2024年10月号掲載)

    刺激を脳に送り続けて、思考の若さを保ちたい

    60歳、還暦を迎え、「いまが一番楽しい!」と、口角を上げ目尻を下げる金子敦子さん。一緒にいるこちらも、つい笑顔になってしまう、そんな不思議なパワーを持った女性です。

    50代の初め、「あっこたん」の名前で服のコーディネートを紹介するブログが話題になりました。いまはファッションを超え、ライフスタイルでも多くの女性たちから注目されています。冒頭の言葉の真意を伺うと……。

    画像: 親しみやすく等身大のファッションが受け、人気ブロガーに

    親しみやすく等身大のファッションが受け、人気ブロガーに

    「歳を重ねた分、経験値もその分増えて、それをうまく活かして気持ちよく過ごせるようになってきています。これまでは人の悪いところ、納得のいかないことなんかについ目を向けてしまっていたのですが、それってもったいない! って、気づいたんです」

    そんなふうに変われたのはアンガーマネジメントを学んだおかげ。怒りの感情を上手にコントロールするための心理トレーニングです。

    「家の前の道路にいつもごみが落ちていて、『こんなところに捨てるなんて!』って思いながらも長年、見て見ぬフリをしてきました。それなら私がごみを拾えばいいじゃない? ってあるとき思って。試しにやったら思いのほか気持ちよくて、それからは日課になりました」

    画像: ごみ拾い中の一枚。「人に何か願うなら、自分が動けばいいんだ!って気づいたら気持ちよくって」

    ごみ拾い中の一枚。「人に何か願うなら、自分が動けばいいんだ!って気づいたら気持ちよくって」

    「楽しい」を実現するため、足腰を鍛えておく

    健康の礎は丈夫な足腰にあり!と断言。60歳を機にスポーツ自転車に乗り始め、愛車「ゆきんこ号」でどこへでも出かけます。「街行く人をぐんぐん追い越して風になって走る気持ちよさといったら!」と、またビッグスマイル。

    画像: ずっと憧れていたスポーツ自転車に、60歳から乗り始めた

    ずっと憧れていたスポーツ自転車に、60歳から乗り始めた

    家にいるときは、毎時のNHKニュースを見ながら5分間、昇降ステップを昇って降りて、を繰り返し。マンションでも駅でも、エレベーターやエスカレーターはパスして、階段を使うように意識。続けられない運動ではなく、日常のなかでこまめに体を動かすのがテーマ。

    健康のためはもとより、体を少しでも軽くし、おしゃれをずっと楽しみたいし、趣味の山歩きや自転車も続けたいというのが本音です。いつも向かうところは楽しいほう、明るいほう。

    「人生短いんだから、イライラしながら暮らしていたらもったいない。いまは、楽しいことだけつまんで食べている感じかな?」

    画像: 時間を見つけて昇降するようにしている、昇降ステップ

    時間を見つけて昇降するようにしている、昇降ステップ


    〈撮影/林 紘輝 構成・文/鈴木麻子〉

    金子敦子(かねこ・あつこ)
    ファッションインフルエンサー。看護師を目指して、38歳で看護学校へ入学して資格取得。50代前半、日々の着こなしを紹介するブログを始め、親しみやすく等身大のファッションが受け、人気ブロガーに。『新 大人の普段着』(主婦と生活社)、『ヤッホー! 60歳』(扶桑社)など著作活動も。
    インスタグラム: @55akotan

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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