(『天然生活』2024年12月号掲載)
汚さない仕組みづくりのポイント
掃除の手間を減らすには、まず「汚さない仕組み」づくりを考えます。
汚れがたまらないようにこまめにさっと掃除をするクセをつける、汚れにくい材質や掃除しやすい材質を選ぶなどを心がけて。
ほこりや頑固汚れがたまりやすい場所は、ペーパーやラップを敷いておけば、汚れたら取り替えるだけでOKです。

汚さない仕組み 01
汚れたら取り替えて掃除の手間ゼロに

汚れやすくて掃除がしにくい場所は汚れをカバーするものを使い、汚れたら取り替えることで、掃除そのものを省略することができます。
トースターのパンくずトレーにアルミホイルを敷く、換気扇に使い捨てフィルターを付ける、レンジフードの上はラップを敷き、油汚れやほこりがたまったら取り替えるなどのアイデアも。
窓のサッシの溝は、マスキングテープを張って汚れたら張り替えると楽。
汚さない仕組み 02
洗面所・お風呂のごみ受けはステンレスに
洗面所や浴室のごみ受けをステンレス製のパンチ穴タイプに変えるだけで、掃除の手間が激減。ヌメリや黒ずみといった汚れがつきにくくなり、髪の毛もからまりません。
使ったあとは、ごみ受けにたまったごみをティッシュペーパーなどで取ってポイッと捨てるだけ。ごみ受けは水でさっと流せばOKです。
汚れが目に見えるので、自然とこまめに掃除するようになりますよ。

汚さない仕組み 03
熱湯×冷水シャワーで浴室のカビ防止
浴室のカビ防止にakiさんが習慣にしているのが、入浴ついでのシャワー掃除です。
浴室から出る際に、壁や天井など浴室全体に熱めのシャワーをかけて石けんカスなどを洗い流すことでカビを予防。最後に冷水シャワーをすることで、浴室の温度を下げると、カビが発生しにくくなります。
「スクイジーで水滴を取るのがベストですが、毎日は大変。お風呂上がりのシャワーなら簡単です」

汚さない仕組み 04
手入れが大変な道具は思い切ってなくす
乾燥するシーズンに欠かせない加湿器ですが、お手入れが大変なのが難点。汚れが見えず分解して掃除ができないため、雑菌が気になります。
そこでakiさんは思い切って、加湿器を処分。寝ているときは、洗濯物を寝室に部屋干しして加湿することに。
「日中、乾燥が気になるときはシンクにお湯を張ることも」
羽根の掃除が面倒なサーキュレーターも手放して、扇風機で代用しています。

〈予防掃除を習慣にするための工夫〉
気がついたときにすぐに掃除をするには、余計なものがないことが重要。
たとえば、キッチンに鍋や調味料があると、ものを避けながらふき掃除をしなくてはなりません。ものはなるべく置かずに、すっきりした場所づくりを目指しましょう。

〈監修/aki 構成・文/工藤千秋 イラスト/カトウミナエ〉
aki(あき)
片づけられない、面倒くさがり屋という性格を武器に「一歩も動かない」「秒でできる」家事や片づけを実践し、「手間ゼロの家事術」として人気を呼ぶ。すぐにまねできるさまざまな家事術を紹介したインスタグラムは、フォロワー34.1万人(2025年11月時点)。著書に『手間がゼロになる家事ワザ250』(KADOKAWA)など。インスタグラム@shiroiro.home
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです




