(『天然生活』2024年12月号掲載)
掃除しやすい仕組みづくりのポイント
掃除しやすい仕組みで大事なのは、掃除のじゃまになるものを置かないことです。
akiさんは、ものを吊るす・浮かせるで、直置きしないことを家中に徹底。
「たとえば、テーブルの椅子から手が届く壁にティッシュやウエットティッシュを吊り下げて、手を伸ばせばすぐ取れるように。使いやすい高さもポイントです」

掃除しやすい仕組み 01
掃除道具は使う場所の死角にセット
掃除道具は手に取りやすい場所に置くのが便利といっても、目立つ場所にあると生活感が丸出しに。道具を置く場所は暮らしのなかの死角を上手に使うのが正解です。
akiさんはテレビの掃除に使うほこり取りを背面にフックで吊り下げ。すぐ掃除ができるうえ、見た目も気になりません。
スティック掃除機もリビングからの死角にあたるキッチン横の壁に設置して、目立たなくしています。

掃除しやすい仕組み 02
浮かせることでお風呂の水アカ・カビ対策
お風呂の小物類はまとめて浴室の壁にマグネットで浮かせ、水アカやカビを予防します。
シャンプー類は詰め替え用パウチをそのまま差し込めるマグネットタイプの容器を使うことで、入れ替えの手間も不要に。
マグネットが使えない浴室の場合は、マグネットシールや強化フックなどを使う方法もありますが、シール部分がカビやすいので、こまめに掃除をするようにしましょう。

掃除しやすい仕組み 03
トイレ掃除にトイレブラシは使わない
狭いトイレは、奥まで手が届きづらく、床にものがあると掃除がしにくいもの。まずは床に何も置かないを鉄則にしましょう。
床置きのトイレブラシはとくに清潔に保つのが難しいので、廃止。タンク脇にトングを吊り下げて、掃除をするときはトイレットペーパーを丸めて挟んで使います。
洗剤は、トイレットペーパーを置いてある棚にフックで引っ掛けて、床置きなしを徹底しましょう。

掃除しやすい仕組み 04
ごちゃつくコード類を浮かせてすっきり
スマートフォンの充電コードや延長コードは家の中をごちゃつかせて、掃除のじゃまにもなります。
「私は『キャンドゥ』の『マグネット付ケーブルホルダー』を使って、壁に貼り付けています。コードが床にだらんとすることがなく、それだけでも掃除のストレス軽減に」
延長コードは「monos PLUGOドーナツ型コードリール」を使用。ドーナツの穴の部分をフックに引っ掛けて収納できます。

〈用途に合わせてフックを選ぶコツ〉
あらゆるものを浮かせているakiさんは、「フック選びは吊り下げるものに合わせて慎重に選ぶこと」とアドバイス。
買うときはフックの形状や耐荷重、かけ外しのしやすさをチェックして。色は壁になじみやすい白や透明のものがおすすめ。100円ショップでも探せます。

▼akiさんの“手間ゼロの掃除習慣”の記事はこちら
〈監修/aki 構成・文/工藤千秋 イラスト/カトウミナエ〉
aki(あき)
片づけられない、面倒くさがり屋という性格を武器に「一歩も動かない」「秒でできる」家事や片づけを実践し、「手間ゼロの家事術」として人気を呼ぶ。すぐにまねできるさまざまな家事術を紹介したインスタグラムは、フォロワー34.1万人(2025年11月時点)。著書に『手間がゼロになる家事ワザ250』(KADOKAWA)など。インスタグラム@shiroiro.home
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです





