(『天然生活』2025年6月号掲載)
人とつながり助け合う喜び①
お互いの悩みを夫婦間で相談し合う
暮らしと仕事を共に支え合うパートナーとして、夫と話す時間は大切にしているという中村さん。お互いの悩みや実現したいことを共有し、解決のためのアイデアを出し合います。
「去年、お店を開くことになったときもじっくり話し合い、空間デザイナーである夫が、私がやりたいことにふさわしい空間をつくってくれました」

「家族でどうよりよく生きていくかということをベースにいろいろなことを話します」

夫がつくってくれた店内空間。「棚は廃材を、ランプは古い植木鉢を使用。私の思いをかたちにしてくれました」
人とつながり助け合う喜び②
花もおかずも。おすそわけしてみんなで豊かに
「ここでは多めにつくった晩ごはんのおかずやお菓子、育てた野菜や庭に咲いたお花などを近所の人たちで分け合うのが日常。私もお菓子やおかずを持っていったりしています」
大げさでなく、無理もしない。そんな日常のささやかな助け合いの積み重ねが、自分ひとりだけでは実現できない、豊かな暮らしをかたちづくっています。

庭にたくさん咲いたミモザもおすそわけ。「夏になると庭になっているスモモを持っていくこともあります」
人とつながり助け合う喜び③
やさしさの連鎖を大切に。行為に甘える
昨年冬に「家族と一年商店」の実店舗を開いて間もなく、まだ下の娘をおんぶしながら店番をしていたときのこと。
「お店に来た近所の方が、ご自身が大切にされていた子ども用の椅子を貸してくださったんです。いつか返してくれればいいからって」
差し出されたやさしさは、感謝して受け取り、また別のだれかに手渡すつもりです。

近所の人が貸してくれて、いまは店内に置かれている子ども用の椅子。「娘を座らせることができて助かっています」
〈撮影/星 亘 取材・文/嶌 陽子〉
中村暁野(なかむら・あきの)
都内の生活を経て2017年から神奈川・藤野地区の里山へ移住。夫、15歳の娘、9歳の息子、2歳の娘、犬と暮らす。“家族と暮らし”をテーマに執筆活動を行い、著書『家族カレンダー』(アノニマ・スタジオ)を上梓。雑誌『家族と一年誌 家族』も不定期刊行。サステナブルな商品を扱う「家族と一年商店」を営む。
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです




