• 「実は、掃除が苦手なんです……」。そう話すシンプルライフ研究家・マキさんだからこそ、日々のルーティンには“掃除がしやすくなる”ための工夫がありました。今回は、そんなマキさんがたどり着いた、やる気を出さなくてもきれいが続く掃除のポイントについて聞きました。
    (『天然生活』2025年9月号掲載)

    面倒や不都合を見逃さず私らしいやり方へ軌道修正

    「以前は休日に1時間かけて、まとめて掃除をしていたんです。でも、せっかくのお休みなのに、ものすごく疲れてしまって。週末に予定が入っていると掃除ができないこともストレスでした」

    そう話してくれたマキさん。好きなことにはやる気が出せるけれど、苦手な掃除には、なかなか心のエンジンがかからず毎週末が憂鬱だったそう。

    「でもあるとき、毎日少しずつ掃除をするほうが性格的に向いているかもと、日々やっていることの延長線上に掃除を組み込んでみたんです。『さあ、やるぞ!』という気合いがいらないくらいのワンアクションなのですが、気軽にできるのでずっと続いています」

    画像: 「見渡したときに心地いい景色」であることを意識しているマキさん。空間の余白にこだわり、観葉植物を大切にしている

    「見渡したときに心地いい景色」であることを意識しているマキさん。空間の余白にこだわり、観葉植物を大切にしている

    マキさんが実践しているのが「ついで」掃除です。

    皿をふいたついでに湿ったふきんで調理台をふく、「いってらっしゃい」のために玄関に行ったついでに掃き掃除をする……。

    「ついで」掃除のポイントは道具を遠くのストレージなどにまとめて置かないことです。

    「道具を取りに行くのが面倒になると、スムーズな動きが途絶えます。その場その場に道具を置いておけば、掃除を始めるハードルはすごく下がるんです」

    画像: ダイニングテーブルは、食事や作業が終わるたびに、近くに置いてあるウェットティッシュでふき、余力があればそのまま椅子もふいて

    ダイニングテーブルは、食事や作業が終わるたびに、近くに置いてあるウェットティッシュでふき、余力があればそのまま椅子もふいて

    さらにマキさんは、「専用のものを増やさない」ことも掃除しやすい暮らしの鍵だと話します。

    カーテンの代わりにシーツを使ったり、大きめの手ぶき用クロスをバスマットと兼用したり。ひとつのものをいくつかの用途で使う工夫が、管理を楽にしてくれるそう。

    「ものが増えて、持ちすぎてしまうと、把握できなくなることも多くて。『便利』なアイテムに飛びつきたくなるけれど、その先の『管理』をいつも考えます」

    画像: 角汚れはスリッパの裏側にモップが付いた「そうじの神様®」の「モップ付スリッパ」で解消

    角汚れはスリッパの裏側にモップが付いた「そうじの神様®」の「モップ付スリッパ」で解消

    家電も多く持たないマキさんですが、ご自宅にはふき掃除もできるロボット掃除機の姿が。

    「これは購入前にいろいろと計算したんです。雑巾がけと掃除機がけで毎日合わせて30分。1年で約7.6日になります。1週間分のお休みが生まれるなら、これは家電にお任せしようと決断しました」

    やる気のいらないシンプルな手順と頼れるアイテム。自分に合った選択を重ねて、マキさんの家は今日もきれいが続いています。



    〈撮影/林 紘輝 構成・文/飯作紫乃〉

    まき
    シンプルライフ研究家、時産アドバイザー。YouTubeチャンネル「エコナセイカツ」、オンラインサロン「シンプルライフ研究会」主宰。暮らしがラクになるヒントを発信。テレビ出演や雑誌連載、講演など多岐にわたって活躍している。著書は『これからの人生を豊かにする時産』(文藝春秋)。著書は計15冊、累計発行部数は29万部。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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