• がんこな汚れも夏の暑さを味方にすることで掃除がしやすくなります。ナチュラルクリーニング講師・本橋ひろえさんに、夏の「カビ・雑菌」対策で知っておきたいナチュラルクリーニングのコツを教えていただきました。夏場に気になる雑菌もしっかり掃除しておきましょう。
    (『天然生活』2025年9月号掲載)

    カビ・雑菌対策は初秋までしっかりと

    気温と湿度の高い夏はカビや雑菌対策も必須です。最近は10月上旬の初秋になっても暑さが残っているのでカビ・雑菌予防も長期戦で考えましょう。

    画像: カビ・雑菌対策は初秋までしっかりと

    カビ・雑菌とは?

    カビや雑菌は汚れを取り除き、水分を飛ばすか、ふき取ることで繁殖を予防。カビは胞子なので、黒カビをいくら掃除しても空間全体にカビの胞子が浮遊している可能性があります。ふだんからこまめな掃除と風通しで予防を徹底しましょう。

    基本の落とし方

    水分をしっかりふき取り、アルコール水で除菌することで、予防するのが基本。黒カビはナチュラル洗剤で落とすのは難しいので、そうなる前に対策を。ピンクのカビは重曹やこすり洗いで落とせる。

    画像: ※すすぎ残した洗剤類がカビの栄養に

    ※すすぎ残した洗剤類がカビの栄養に

    「カビ・雑菌」に気をつけたい5つの場所別・ナチュラル掃除のコツ

    ①浴室の床

    ヌルヌルを洗い流してカビの栄養源を残さない

    画像1: 過炭酸ナトリウム

    過炭酸ナトリウム

    画像1: 重曹

    重曹

    お風呂のカビの原因は洗剤のすすぎ残し。お風呂上がりにシャワー(お湯または水)で浴室全体をしっかり洗い流してから、スクイージーで水分をふき取れば完璧です。

     重曹を振りかける。

     「sm@rt779浴室床洗い」(アズマ工業)などの浴室用ブラシでこすり洗いをして水で流す。

     黒カビはのあと、洗面器に40℃のお湯200mLと過炭酸ナトリウム小さじ1を入れたのに浸したキッチンペーパーでパックし除菌。最後に水で流してしっかり乾かす。

    画像: ①浴室の床

    ②浴室の排水口

    においの原因となるトラップも外して掃除

    画像2: 過炭酸ナトリウム

    過炭酸ナトリウム

    画像2: 重曹

    重曹

    ごみ受けの下にある排水トラップには水がたまっていて、雑菌やカビの温床に。週1で漂白・除菌をして清潔に保ちましょう。100円ショップで買えるシリコン製のマグカップカバーで密閉し、排水口をふさいで掃除します。

     排水口カバー、ごみ受けを外して、シリコンのカップカバーで排水口をふさぐ。

     過炭酸ナトリウム小さじ2~3と熱湯を排水口の少し上になるくらいまで入れる。

     ごみ受け、排水口カバーを戻して、ひと晩つけおき。

     翌朝、シリコンのカップカバーを外し、排水してすすぐ。

    ③キッチンの排水口

    シリコンカップカバーで排水口を密閉して漂白除菌

    画像3: 過炭酸ナトリウム

    過炭酸ナトリウム

    ごみ受けの下にある排水トラップには水がたまっていて、雑菌やカビの温床に。週1で漂白・除菌をして清潔に保ちましょう。100円ショップで買えるシリコン製のマグカップカバーで密閉し、排水口をふさいで掃除します。

     排水口カバー、ごみ受けを外して、シリコンのカップカバーで排水口をふさぐ。

     過炭酸ナトリウム小さじ2~3と熱湯を排水口の少し上になるくらいまで入れる。

     ごみ受け、排水口カバーを戻して、ひと晩つけおき。

     翌朝、シリコンのカップカバーを外し、排水してすすぐ。

    画像: ③キッチンの排水口

    ④靴箱

    アルコール水スプレーで雑菌をシャットアウト

    画像1: アルコール

    アルコール

    靴箱の砂や泥は、掃除機が汚れないよう紙パック式掃除機か小さなほうきで取り除きます。ふき取りには、使い捨ての布や厚手のキッチンペーパーを。空気の入れ替えをこまめにしましょう。

     紙パック式掃除機で砂やほこりを吸い取る。

     乾いた布にアルコール水を吹き付けてふき取る。

     汚れた靴の裏は、使い捨てのクロスでふいてからしまう。

    ⑤押し入れ・クローゼット

    除湿剤より、風を当てて空気を動かし乾燥させる

    画像2: アルコール

    アルコール

    一度に全体の掃除が無理なときは、きれいにしたい部分だけものをどけて掃除を。留守にするときは扉を全開にする、サーキュレーターの風を当てるなどで、空気を動かして湿気を飛ばします。

     ものをすべて出し、掃除機をかける。

     乾いた布にアルコール水を染み込ませて上から下、奥から手前に向かってふく。

    重曹について

    ※ アルカリに弱い素材(アルミや銅など)、テフロン加工などのコーティング加工してある鍋やフライパンは変質するので使用できません。

    ※ マイクロファイバークロスなど熱に弱い化学繊維、シルクやウールなどアルカリに弱い素材は変質するので煮洗いに使用できません。熱に強い綿や麻素材が適しています。

    ※ お湯に重曹を投入すると一気に発泡し、熱湯が噴出して大変危険です。必ず水から溶かして加熱するようにしましょう。また、沸とうすると大量に発泡するので水は加減して入れましょう。

    酵素系漂白剤(過炭酸ナトリウム)について

    ※ 酵素系漂白剤で手荒れすることもありますので、使用する場合にはゴム手袋をしましょう。

    ※つけおきはアルミ素材の換気扇やコーティング加工してあるものは変色変質の恐れがあるので中性洗剤を用いてください。

    アルコールについて

    ※引火性があるので、火のそばに近づけないでください。手荒れしやすい人は手袋をし、かゆみなどアレルギー症状が現れた場合は、直ちに使用を中止し、医師に相談してください。ニスで塗装した家具やワックスがけした床に使うと、ニスが溶けてしまうことがあるので、目立たないところで試してから使ってください。揮発性が高いので使用時は換気してください



    〈監修/本橋ひろえ 取材・文/工藤千秋 イラスト/ホリベクミコ〉

    本橋ひろえ(もとはし・ひろえ)
    北里大学衛生学部化学科(現・理学部化学科)卒業。化学系企業勤務を経て専業主婦に。子どもや自身のアトピー体質をきっかけに、洗剤に興味をもつようになる。主婦目線、かつ科学的な裏付けのある「ナチュラルクリーニング講座」を全国で15年以上開催。著書に『ナチュラルおせんたく入門』(主婦の友社)などがある。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

    ※ ここで紹介している掃除道具や洗剤のなかには、建材や設備機器によって使用してはいけないものが含まれている場合があります。建材や設備機器の取扱説明書、また、掃除道具と洗剤の注意書きを事前に確認してから、使用してください。各種洗剤を使用する際には、ゴム手袋を着用してください。



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