• がんこな汚れも夏の暑さを味方にすることで掃除がしやすくなります。ナチュラルクリーニング講師・本橋ひろえさんに、夏の「ほこり・泥汚れ」対策で知っておきたいナチュラルクリーニングのコツを教えていただきました。夏場に気になる雑菌もしっかり掃除しておきましょう。
    (『天然生活』2025年9月号掲載)

    ほこりや泥汚れは水だけでも落とせる

    家じゅうに必ずたまってしまうほこりは、掃除機やワイパーできれいに。泥は水を使って掃除するので冬より夏のほうが手軽でやりやすいです。

    画像: ほこりや泥汚れは水だけでも落とせる

    ほこり・ちり・泥汚れとは?

    ほこりやちりは、空気中の油が混じる前に、こまめに洗剤なしで掃除するのがベスト。泥汚れは放っておくと雑菌の原因に。泥は濡れると落としにくいので、乾いた状態で泥をこそげ落としてから水で洗い流します。

    基本の落とし方

    洗剤を使わなくても、掃除機やワイパーなどで落とせる。泥汚れは水洗いでOK。ただし、放置していると油と混じって洗剤がないと落とせなくなる。

    画像: ほこり・ちり・泥汚れとは?

    「ほこり・泥汚れ」に気をつけたい4つの場所別・ナチュラル掃除のコツ

    ①玄関

    がんこな泥汚れは水をスプレーして落とす

    画像1: 水

    玄関の泥や砂汚れは洗剤なしで、水を使った掃除で十分。紙パック式掃除機がなければ、ほうきで掃き出しましょう。

    「外壁ブラシスポンジ」(アズマ)などでこすり洗いすると、きれいに落とせます。

     紙パック式の掃除機のノズルを玄関専用に付け替える。

     たたきから玄関の外までそのまま掃除機で吸い取る。

     古タオルなどを小さくカットしておき(フェイスタオルの1/8サイズが目安)、水につけ絞る。

     玄関ドアノブ、棚、あがりかまち、たたきの順にふく。

     足跡の泥は少量の水をスプレーしてスポンジなどでこすり洗い。

    画像: ①玄関

    ②ベランダ

    洗濯物のほこりも。基本は水でこすり洗い

    画像2: 水

    ご近所が気になるマンションは、排水口をスポンジなどでせき止めて、水が流れていかないように養生を。感染症が心配な鳥の糞は、熱湯をかけて消毒・除菌をします。

    またベランダの掃除にも、「外壁ブラシスポンジ」(アズマ)などのアイテムが便利。

     ベランダの排水口にたまったごみやほこりを取り除く。

     紙パック式掃除機にブラシタイプのノズルを付けて、掃除機をかける。

     ベランダ全体に水をまき、浴用ブラシでこすり洗い。全体に水をまけない場合は、汚れの気になるところだけに水をまくか水スプレーをする。

    画像: ②ベランダ

    ③外壁

    汚れが気になる部分を掃除するだけでもOK

    画像1: 重曹

    重曹

    画像3: 水

    外壁の泥汚れや苔は、水でこすり洗いすれば簡単に落とせます。高圧洗浄機を使うのもいいでしょう。

    換気扇下の黒ずみは油汚れなので、重曹水を使うときれいになります。玄関周りだけをやるだけでも家の印象が変わりますよ。

     水をまいて、ブラシでこする。高いところはデッキブラシを使うと便利。

     換気扇の下の黒い汚れは重曹水をスプレーして、汚れをブラシでこすり落として水で流す。

    ④車

    水で落ちない油汚れは重曹や石けんで落とす

    画像2: 重曹

    重曹

    画像4: 水

    画像: 石けん

    石けん

    車の汚れは泥や砂、排気ガスの油です。泥や砂は強い洗剤を使わなくても、水でしっかり洗い流せばOK。

    落ちない水をはじく汚れは油汚れなので、重曹水や石けんを使います。重曹は水に溶けないので、必ずお湯でつくります。

     最初にたっぷりの水で砂や泥汚れを洗い流す。

     水をかけながら、マイクロファイバークロスで汚れをふき取る。

     水をはじく部分は油汚れなので、重曹水に浸したマイクロファスで洗い流す。

     重曹でも落ちない汚れは、濡らしたファイバークロスに石けんを泡立てて洗い、水で流す。

     水跡が気になるなら、しっかりふき上げを。ワックスや撥水コーティングは乾いてからかける。

    重曹について

    ※ 重曹は医療用、もしくは食用を使いましょう(工業用は不可)。

    ※ アルカリに弱い素材(アルミや銅など)、テフロン加工などのコーティング加工してある鍋やフライパンは変質するので使用できません。

    ※ マイクロファイバークロスなど熱に弱い化学繊維、シルクやウールなどアルカリに弱い素材は変質するので煮洗いに使用できません。熱に強い綿や麻素材が適しています。

    ※ お湯に重曹を投入すると一気に発泡し、熱湯が噴出して大変危険です。必ず水から溶かして加熱するようにしましょう。また、沸とうすると大量に発泡するので水は加減して入れましょう。



    〈監修/本橋ひろえ 取材・文/工藤千秋 イラスト/ホリベクミコ〉

    本橋ひろえ(もとはし・ひろえ)
    北里大学衛生学部化学科(現・理学部化学科)卒業。化学系企業勤務を経て専業主婦に。子どもや自身のアトピー体質をきっかけに、洗剤に興味をもつようになる。主婦目線、かつ科学的な裏付けのある「ナチュラルクリーニング講座」を全国で15年以上開催。著書に『ナチュラルおせんたく入門』(主婦の友社)などがある。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

    ※ ここで紹介している掃除道具や洗剤のなかには、建材や設備機器によって使用してはいけないものが含まれている場合があります。建材や設備機器の取扱説明書、また、掃除道具と洗剤の注意書きを事前に確認してから、使用してください。各種洗剤を使用する際には、ゴム手袋を着用してください。



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