• 「お金」は暮らしを楽しみながら、“使ったり増やしたり”が理想です。エッセイストの広瀬裕子さんに、無理なくお金が貯まる4つの習慣を伺いました。いつか手をつけるのではなく、いま始められることから。「自然と貯まる」習慣が人生の味方になってくれます。
    (『天然生活』2025年9月号掲載)

    自分なりに学んで理解し、不安を少なく

    広瀬裕子さんも以前は、お金のことを考えるとなんだか漠然とした不安に駆られていました。

    「怖がって手をつけないと、いっそう不安が増すものです。思い切って自分なりに学んで理解し、動き始めたことで、いまは以前ほどは不安を感じなくなりました」

    お金に不安があるとき、まず取りかかりやすいのは節約かもしれません。買い物を控え、必要ないものは手放して身軽になる。すると暮らしのサイクルが小さくなり、おのずと経費も減っていきます。

    画像: コンパクトな空間に、自分が選んだ好きなものだけを厳選して。大きなソファもベッドも手放し、余白を贅沢に楽しみ、軽やかに暮らす

    コンパクトな空間に、自分が選んだ好きなものだけを厳選して。大きなソファもベッドも手放し、余白を贅沢に楽しみ、軽やかに暮らす

    「それはもちろん、自然な考え方だと思いますし、私も実践しています。ただ、昨今の物価高は節約だけでは埋められないのもまた事実なんですね。そこで、いままで苦手としていた金融関係のことにも目を向けなければと考えたんです。

    私の場合は、NISAを始めたことでしょうか。ここで何より優先したのは、『自分はどうしたいのか』『そのために必要なものは何か』をしっかり確認すること。節約に関してもそうなのですが、目的をはっきりさせないまま、『お金をとにかく使わない』『お金をできるだけ増やす』ことだけにとらわれると、やはり疲れてしまうし、悲観的になってしまう。

    目的をはっきりさせることで、自分が大切にしたい暮らし方や、将来にわたって必要な金額も見えてきて、不安は少なくなったと思います」

    10年、20年先を考えると、決して“遅くはない”

    また、60歳を迎えて感じたのは、後になって「やっておけばよかった」と悔やみたくないということ。

    「とくにお金関係は、私と同世代の方々が、『いまさらやっても、もう遅い』と二の足を踏んでしまう気持ちもわかります。けれど、10年先、20年先まで暮らしていくことを考えると、遅いということはないと感じています。少しでも多く、よりどころがあった方が心強いはずですから。

    もし、うっすらとでも不安を感じているのなら、信頼できる機関や人に相談し、納得したうえで一歩踏み出すことをおすすめしたいです」

    広瀬裕子さんの「お金が貯まる」4つの習慣

    貯める習慣01
    固定費を見直し

    以前は、一軒家で暮らしていた広瀬さん。当時は光熱費も多くかかっていたそう。

    画像: 広さは以前の家の3分の1、電気代もそのくらい下がった

    広さは以前の家の3分の1、電気代もそのくらい下がった

    「ひとり暮らしですから、大きな部屋も必要ないと割り切り、拠点を東京に移すタイミングでコンパクトなマンションを選びました。気密性が高いのでエアコンの効きもよく、光熱費はかなり減りました」

    また、携帯電話は格安料金のものに変更。

    画像: 携帯電話は格安SIMに変更。「使っていて、とくに不便は感じません」

    携帯電話は格安SIMに変更。「使っていて、とくに不便は感じません」

    貯める習慣02
    NISAを始める

    NISAはつきあいのある都市銀行でスタート。

    「手数料などを考えれば、ネットの証券会社の方が画期的です。ただ、私にはしっかり相談できる相手が必要でした。いまも月に一度は内容をチェックしてもらい、安心して投資を続けています。資産を残したいわけではないので、大きなリターンをうたう高リスクのものは避けています」

    画像: 「投資を始めると世の中の動きにも興味がわき、新しい視点をもてたのもメリット」

    「投資を始めると世の中の動きにも興味がわき、新しい視点をもてたのもメリット」

    銀行の担当者から薦められた本で勉強し、納得してスタート。「投資を始めると世の中の動きにも興味がわき、新しい視点をもてたのもメリット」

    画像: 銀行の担当者から薦められた本で勉強し、納得してスタート

    銀行の担当者から薦められた本で勉強し、納得してスタート

    貯める習慣03
    服を絞り、服飾費を減らす

    歳を重ねると好みもはっきりしてきて、服に対する欲も薄れてきたそう。

    「服は、そのときの気持ちに寄り添っていることも大切です。どんなに高価で上質なものでも、気持ちに沿わなくなったら手放します。最近感じるのは、“いまの私に合っているか”ということ。価格と品質のバランスを見て、自分で納得できるものを選びます」

    画像: 長年愛用する「ジョン スメドレー」のニット。「ただ、円安の影響か、私の考える“ニットの値段”の適正価格を超えてきたので、新しいものを買うかは検討中です」

    長年愛用する「ジョン スメドレー」のニット。「ただ、円安の影響か、私の考える“ニットの値段”の適正価格を超えてきたので、新しいものを買うかは検討中です」

    「ただ、円安の影響か、私の考える“ニットの値段”の適正価格を超えてきたので、新しいものを買うかは検討中です」

    画像: ワードローブはモノトーンが基本

    ワードローブはモノトーンが基本

    貯める習慣04
    カードを1枚にして特典を利用

    入会金も年会費も無料のクレジットカードもあるけれど、あえて年会費が必要なカードをセレクト。

    「海外旅行保険が付帯しているほか、私にとってはお金を払うに値するサービスがついていたのが決め手。年会費以上のメリットがあると判断したので、百貨店のカードを愛用しています。カードは多く持たず、出入金もシンプルに」

    画像: よく買い物をする店舗であれば、ポイント還元率も考慮して選ぶ

    よく買い物をする店舗であれば、ポイント還元率も考慮して選ぶ

    * * *

    『別冊天然生活「お金」のきほん 整え方と増やし方』(扶桑社ムック)

    『別冊天然生活「お金」のきほん 整え方と増やし方』

    amazonで見る

    日々膨らむお金の不安。でも、いまの暮らしを長く楽しみたい。そんな不安を解消し、暮らしを長く楽しむためには、まずはお金の出入りを整理して、お金と暮らしの見通しを付けることが第一歩です。

    暮らしを楽しみながらできる、「節約」「貯蓄」「増やす」の「コツ」と「かたち」の最新のお金事情をから分かりやすく解説。お金は大切なことに使い、そうでない無駄遣いは極力抑える。そんなメリハリをつければ、暮らしを楽しみながら節約できて、お金も貯まります。いまは、投資でお金を増やすという選択も大切です。

    そんな、
    ◇無理なく「貯め」て
    ◇一歩進んで「増やす」
    までを第一歩から分かりやすく紹介。

    ◎近藤麻理恵さんのお金と暮らしの向き合い方
    ◎美濃羽まゆみさんや山下りかさんなど4人方の、暮らしを楽しみながらできる節約術
    ◎ワタナベマキさんの素材を使い切るレシピ
    ◎広瀬裕子さん、柳沢小実さんの無理なくお金を貯める習慣
    ◎節約オタクふゆこさんの初心者も真似できるお金の増やし方
    など、たっぷりの内容をお届けします。



    〈撮影/林 紘輝 取材・文/福山雅美〉

    広瀬裕子(ひろせ・ゆうこ)
    1995年から執筆活動を続ける。2005年よりワークショップ、イベントなどを企画・開催。2015年、香川県に拠点を置く設計事務所岡昇平に共同代表として参加。東京、葉山、鎌倉、瀬戸内での暮らしを経て、再び東京へ。60歳を新しいスタートラインととらえた、『60歳からあたらしい私』(扶桑社)も好評。
    インスタグラム:@yukohirose19

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



    This article is a sponsored article by
    ''.