• あわただしかった昼間の疲れをいやし、心と体をリセットする夜時間。新しい日を気持ちよく迎えるために、夜はどんな風に過ごしていますか? 今回は、俳優・本上まなみさんの、明日が整う「夜の時間割」を拝見します。
    (『天然生活』2025年10月号掲載)

    1日の終わりを笑顔で過ごすための家族の時間

    「家族は同じものを食べることが大事」

    最近その思いをいっそう強くしている本上まなみさん。2人のお子さんも、成長するにつれ自身の世界が広がり、ときには思春期特有の親への反発も。

    「それでも一緒に食卓を囲み、同じ料理を食べることで、通じ合える部分がありますよね。言葉がなくてもほっといやされて。あとから振り返ると、すごく貴重な時間だったと思える気がするんです」

    本上まなみさんの「夜の時間割」

    18:00 夕ごはんの支度
    19:00 夕ごはん
    20:30 おやつタイム
    21:00 オタマトーン演奏会
    21:30 明日の準備
    22:00 読書
    23:00 旅の計画を立てる
    24:00 就寝

    18:00|家族が好きなものをつくる夕ごはん

    料理は好き、でもごはんは毎日のことなので、無理せず短時間でつくれるものを中心に。

    親子間で言葉でのコミュニケーションが難しいときは、あえて子どもたちの好物をつくり「がんばれ」「見てるよ」と思いを伝えてみたり。

    「その日の家族のコンディションに合わせ、自然なかたちでやり取りできるのが料理のよさですね」

    画像: なすの揚げびたし、うどのきんぴら、たけのこの木の芽あえ、れんこんサラダ。野菜をたっぷり食べるメニュー

    なすの揚げびたし、うどのきんぴら、たけのこの木の芽あえ、れんこんサラダ。野菜をたっぷり食べるメニュー

    20:30|お茶とお菓子でくつろぐ

    夕食を食べ終わったあと、続きでお茶時間に流れることも多いそう。

    「息子は市販の甘すぎるお菓子が苦手、娘はお菓子づくりが趣味ということもあり、自家製のお菓子をお供にすることも多いです」

    この時間に家族で今後の予定をすり合わせたり、学校の様子を聞いたり。とくに用事がない夜は、そのまま読書タイムに突入することも。

    画像: 「実はお酒はそれほど飲まなくて、ほんの少しで大満足。どちらかというとお茶でゆるむことが多いです」。いまも月いちで中国茶を習うなど、お茶の世界に興味津々

    「実はお酒はそれほど飲まなくて、ほんの少しで大満足。どちらかというとお茶でゆるむことが多いです」。いまも月いちで中国茶を習うなど、お茶の世界に興味津々

    21:00|オタマトーンの演奏会

    娘さんが中学生の頃に購入した「オタマトーン」は、音符の形をした電子楽器。しっぽの部分が音の鳴るスイッチで、シリコン製の頭を押すと、口がパクパク開いて音色が変わります。

    「音階が少しずれたような、ちょっとまぬけな音が出るんです。お茶の時間に娘が弾きだして、家族みんなで笑い合うのがお約束(笑)」

    画像: 芸術ユニット「明和電機」が手掛けた楽器・オタマトーン。ユーモラスな佇まいも、気分がほぐれる理由

    芸術ユニット「明和電機」が手掛けた楽器・オタマトーン。ユーモラスな佇まいも、気分がほぐれる理由

    21:30|明日の準備は念入りに

    子育て中に「子どものペースに合わせていたら、当日準備では間に合わない!」と気づき、服装から持ち物まで、前日準備が日課になりました。

    「でも義務感というより、私にとっては楽しみのひとつ。ものをそろえながら『明日はどんな日になるかな?』と思いをめぐらせるのもうれしいし、朝に落ち着いて身支度もできるので安心です」

    画像: 仕事でもプライベートでも定期的に山登りをしている本上さん。危険も多い登山の準備はとくに念入りに

    仕事でもプライベートでも定期的に山登りをしている本上さん。危険も多い登山の準備はとくに念入りに

    22:00|読みたい本をたくさん読む

    エッセイの執筆や絵本の翻訳も手掛け、読書家として知られる本上さん。ご自宅の本棚は「常にパ
    ンパン」と苦笑しますが、紙の本のページをめくる感触はやはり格別と、本は手放せない存在です。

    夕食からの家族との団らんが終わってから、寝る前までが自分だけの時間。本の世界に没頭することで、1日の疲れをリセットします。

    画像: 読書タイムは体もくつろぐ温かい飲み物と一緒に。夜はカフェイン量の少ないハーブティーや中国茶が中心

    読書タイムは体もくつろぐ温かい飲み物と一緒に。夜はカフェイン量の少ないハーブティーや中国茶が中心

    23:00|旅の計画を立てる

    夏と冬の年に2回、少し長めの休みを取って、家族旅行をするのが恒例行事。プランを立てるのは、もっぱら本上さんの役割。

    「この時季はあの食材がおいしいな」「この宿に泊まるなら、あの美術館に足を運ぼう」と、想像の翼を広げ、本や雑誌、インターネットでリサーチ。

    こういう夜の時間から、旅の楽しみが始まっています。

    画像: 大きな地図を広げて、付箋で泊まりたい宿や訪れたいスポットをマーク。長年愛用している地図は、サービスエリアでもらえる高速道路ガイドマップ

    大きな地図を広げて、付箋で泊まりたい宿や訪れたいスポットをマーク。長年愛用している地図は、サービスエリアでもらえる高速道路ガイドマップ

    画像: 昨年の九州旅行の資料。ある場所に興味を持つと、歴史や宿、名産品など、芋づる式で興味の幅が広がっていく

    昨年の九州旅行の資料。ある場所に興味を持つと、歴史や宿、名産品など、芋づる式で興味の幅が広がっていく



    〈撮影/柳原久子 取材・文/田中のり子 ヘアメイク/笹浦洋子 スタイリング/池田奈加子〉

    本上まなみ(ほんじょう・まなみ)
    俳優、エッセイスト。東京生まれ、大阪育ち。結婚・出産後、2013年春より東京から京都に移り住む。夫、娘、息子との4人家族。BS朝日「そこに山があるから」ローテーションレギュラー。著書に『みんな大きくなったよ』(ミシマ社)など。

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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