• 雑誌『天然生活』2026年12月号の「夜長を愉しむ冬の手仕事」に登場のクラフト作家・上原かなえさんに、冬の夜長仕事にぴったりの簡単オーナメント「ストロースター」のつくり方を教わります。

    ドイツや北欧で愛され続ける「ストロースター」

    画像: ドイツや北欧で愛され続ける「ストロースター」

    「今年はなにを飾ろう?」と、毎年ワクワクするクリスマスのオーナメント。

    クラフト作家・上原かなえさんおすすめの「ストロースター」は、ドイツや北欧を中心に愛され続ける、伝統のわら細工です。

    「専用の道具や材料付きのキットも販売されているのですが、麦わらと紙コップ、糸があれば基本はOK。シンプルな材料で素敵に仕上がるうえ、薄くて軽いのでクリスマスカードに添えて贈るのもおすすめです」

    子どもとのワークショップでも取り組むことが多いという、簡単オーナメントのつくり方を教わりました。

    How to Make

    画像: How to Make

    材料

    ● 麦わら(ライ麦ストロー)18~21cm・6~8本程度
    ● 紙コップ(ふた付きのもの)1個
    ● 糸(手縫い糸・5番)適量
    (ボタン付け糸・20~30番の2本取りで代用可能)
    ● マスキングテープ(あれば)適量

    道具

    カッター、分度器(あれば)、フェルトペン、はさみ

    画像: 道具

    〈麦わらを割く〉

    1 麦わらは、カッターなどで先端に十字に切り込みを入れ、4等分に割いておく(麦わらの太さを見ながら適宜つくりやすい太さに)。

    〈紙コップでホルダーをつくる〉

    2 紙コップの縁(飲み口)にフェルトペンで12等分の印をつける(分度器などを使い、あらかじめ紙に12等分の線を描いて目安にするとよい)。紙コップを回転させ、最初の印から5mm横に、同様に印をつける。

    画像: 「12等分、と考えると難しいかもしれませんが、時計の文字盤と同じ間隔でまず印をつけ、その5mm隣にもうひとつ印をつけると簡単です」

    「12等分、と考えると難しいかもしれませんが、時計の文字盤と同じ間隔でまず印をつけ、その5mm隣にもうひとつ印をつけると簡単です」

    3 紙コップの縁から1cm下に印をつける。写真のようにマスキングテープを使うと楽。

    画像: 今回は、マスキングテープで紙コップの縁から1cmのところをぐるりと囲んで印に

    今回は、マスキングテープで紙コップの縁から1cmのところをぐるりと囲んで印に

    4 2と3の印を手がかりに、はさみで深さ1cmの切り込みを入れる(切り込みは24本)。

    画像: 〈紙コップでホルダーをつくる〉

    5 幅5mmの部分を外側に折り、マスキングテープをはずす。飛び出した部分をはさみでカットするとホルダーのでき上がり。

    画像: 飛び出した部分をはさみでカット。「この溝に麦わらを渡していきます。深さはおおまかでも大丈夫」

    飛び出した部分をはさみでカット。「この溝に麦わらを渡していきます。深さはおおまかでも大丈夫」

    〈ホルダーに麦わらを渡す〉

    6 紙コップのホルダーの溝に、時計回りに中心を通って1周麦わらを渡していく。1周渡し終えたら、3つおきに溝を空けた配置でさらに1周麦わらを渡す。

    画像: 麦わらの渡し方によって、さまざまなパターンが現れる

    麦わらの渡し方によって、さまざまなパターンが現れる

    7 好みのデザインができたら、紙コップにふたをかぶせ、麦わらを固定する。

    画像: 固定したところ。このときはまだ端はバラバラで大丈夫

    固定したところ。このときはまだ端はバラバラで大丈夫

    〈麦わらを糸で固定する〉

    8 糸の端を10cmほど残して片結びし、紙コップの溝から出ている最初の束に固定する。同じ溝から出ている麦わらをまとめ、糸を下から上に2~3周ゆるみなく巻きつける。隣の溝へと移り、同様に麦わらを束ねながら、順に糸を巻いていく。

    画像: 溝ごとに麦わらを束ねていくイメージで。束がずれないよう、隣の溝に移る際に、糸を引いてゆるまない状態を保つのがポイント

    溝ごとに麦わらを束ねていくイメージで。束がずれないよう、隣の溝に移る際に、糸を引いてゆるまない状態を保つのがポイント

    9 これを繰り返し、12か所すべての溝をぐるりと一周する。

    画像: 1周巻き上げが完成

    1周巻き上げが完成

    10 紙コップを裏返し、巻き始めと巻き終わりの糸端を片結びして固定する。巻き終わりの糸は10cm程度残してカットする。

    画像: 〈麦わらを糸で固定する〉

    11 ふたを取り、形がくずれないように注意しながら、紙コップから麦わらをはずす。

    画像: 飲み口のくるくると巻かれた縁を少しずつ伸ばしながら、麦わらをそっとはずして

    飲み口のくるくると巻かれた縁を少しずつ伸ばしながら、麦わらをそっとはずして

    〈仕上げ〉

    12 平らなところに置き、麦わらや糸の位置を調整しながら、全体の形を整える。モチーフの形に合わせて、周囲の麦わらを適当な長さにカットする。円形の場合は、カップなどを型にしてカットするとよい。

    画像: カップの外周に沿って、均等に麦わらをカット

    カップの外周に沿って、均等に麦わらをカット

    13 巻き始めと巻き終わりの糸端を結び、吊り下げ用の輪をつくる。余分な糸をカットしたら完成。

    画像: 〈仕上げ〉
    画像: 上原さんが2025年につくった麦わら(ストロー)スター。「カットするかたちを変えるのも楽しいですよ。左上は古いCDを使って長さを整えたものです」

    上原さんが2025年につくった麦わら(ストロー)スター。「カットするかたちを変えるのも楽しいですよ。左上は古いCDを使って長さを整えたものです」

    画像1: 紙コップで簡単!ドイツや北欧の伝統わら細工「ストロースター」のつくり方。クリスマスのオーナメントにもぴったり/クラフト作家・上原かなえさん

    ※ 材料の「麦わら(ライ麦ストロー)」について

    地域の人々とともにライ麦を育て、福祉作業所と協働で商品化した「ライ麦ストロー」は、わら細工にも使用可能

    MIYOTA ライ麦ストロー プロジェクト

    https://rye-straw.com/


    〈デザイン・制作/上原かなえ 撮影/阿部 健 取材・文/玉木美企子〉

    上原かなえ(うえはら・かなえ)
    長野県御代田町を拠点に、フィンランドのヒンメリを中心とした国内外に受け継がれる手仕事や素材を探求。御代田町で栽培したライ麦を作品や暮らしに生かす「MIYOTA ライ麦麦わら(ストロー) プロジェクト」を主宰し、ワークショップなどで手仕事の魅力を伝える。
    インスタグラム@kanaeuehara

    〈展覧会のお知らせ〉
    【軽井沢|gallery fumoto】クラフト作家 上原かなえ展「TRANSPARENCY − 光と構造」

    会期:10/22(木)~11/3(火・祝)
    作家在廊日: 10/23(金)、10/25(日)、11/2(月)、11/3(火・祝) 13:00~15:00ごろ予定
    開場時間:10:00〜17:00
    会場:gallery fumoto
    住所:長野県北佐久郡軽井沢町長倉鳥井原1690-4 軽井沢コモングラウンズ内
    *キャッシュレス決済のみ対応。

    『天然生活2026年12月号』(扶桑社・刊)

    画像2: 紙コップで簡単!ドイツや北欧の伝統わら細工「ストロースター」のつくり方。クリスマスのオーナメントにもぴったり/クラフト作家・上原かなえさん

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