• 日頃酷使しがちな耳と目。そのケアを、中医学をベースにした目と耳の治療院・院長の今野清志さんに伺いました。体の器官は互いに影響し合うと考える中医学。体全体が元気になることが、耳と目のいやしにつながります。脳の活性化にもつながるヒントを学びましょう。
    (『別冊天然生活 歳を重ねて楽しむ暮らしvol.5』より)

    多くの不調は 「酸素不足」から生まれる

    多くの不調の原因は 「酸素不足」から生まれる。そんな考えから、さまざまな健康にまつわる発信を続けている今野清志先生。

    私たちの体は約37兆個の細胞からなるといわれていますが、血液で運ばれてきた酸素が細胞のエネルギー源。「酸欠」になれば、動きはにぶくなり、スムーズに機能しなくなります。

    「人の体で大量に酸素を使うのは、脳、それから耳と目。だから酸素不足、栄養不足になれば目が見えにくくなったり、耳が遠くなったり、そして、頭の働きがにぶくなるんです」と今野先生。

    限られた酸素は体内で取り合いに。しっかり呼吸して全身に酸素を行きわたらせること、そしてとくに酸素をよく使う「耳」と「目」をいやし、生き生きと活動させることが、「脳」を活性化し、若返らせるポイントとなるのです。

    「現代生活では耳や目を酷使しています。回復させるには、休息とともに、意識的に『いい音』を聞き、『いい景色』を見るなど、適度で心地よい運動が必要です。脳を元気にするには、耳と目の健やかさを保つことが大切なんです」

    耳と目の健康のために、気をつけたいこと

    01 音と景色を思い出す

    画像: 01 音と景色を思い出す

    耳や目は常に疲労困憊。そこで脳の緊張を解き、疲れをとって「聞こう」「見よう」と思わせるのにいいのが瞑想法。「目を閉じて、昔聞いた美しい音や、心がふるえた風景をイメージするだけ。時間制限はなし、1日何度行ってもOKです」

    02 背筋をピンと伸ばす

    画像: 02 背筋をピンと伸ばす

    正しい姿勢なら、ひと呼吸450~500mLの空気を吸うことができるのに、うつむいていると気道が狭まって内臓も圧迫し、その量はなんと100mLに激減。頭のてっぺんにあるツボ「百会」を天井に押しつけるイメージで背筋を伸ばしましょう。姿勢がよくなり酸素の供給量も格段にアップします。

    03 耳さすりをする

    画像: 03 耳さすりをする

    毛細血管が集まる耳は約300個ものツボがあるといわれ、上下に揺らしたり引っ張ったりして刺激を与えると血行が促進され、耳や脳だけでなく体全体によい影響が。なかでもおすすめは耳さすり。人さし指と親指で耳を挟み、上下にさすります。1分以上、耳がじんわりと熱を感じるまで続けて。

    04 腿上げ運動をする

    画像: 04 腿上げ運動をする

    人体で最も大きな筋肉がある太腿は、毛細血管が集中する場所。毛細血管を刺激すれば、全身の血行もよくなります。「1日片足50回ずつの腿上げを習慣に」。10回×5セットを小分けにしたり、椅子に座りながらでもOK。

    本記事は『別冊天然生活 歳を重ねて楽しむ暮らしvol.5』(扶桑社)からの抜粋です

    〈取材・文/田中のり子 イラスト/須山奈津希〉

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    『別冊天然生活 歳を重ねて楽しむ暮らしvol.5』(扶桑社ムック)

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    自分をまんなかに置いて、これからをもっと自分らしく。暮らしを整えることから、体や心のケア、人生を楽しむための時間まで。歳を重ねたからこそ見つかる、心地よく豊かに暮らすためのヒントを集めました

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    【第三章 豊かな人生に必要なもの】
    ミシンなど夢中になれること、夫婦で過ごす時間、90代からのお稽古事など、人生を豊かにしてくれる「楽しみ」に注目。それぞれのペースで、自分らしく日々を楽しむ人たちの暮らしを紹介します。
    【コラム】
    文筆家・大平一枝さんの「私の背中を押してくれる言葉」のコラムも収録。

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    今野清志(こんの・せいし)
    中医学をベースにした目と耳の専門施術院「日本リバース」院長。治療歴は30年以上、薬を使わず人間の自己治癒力を呼び覚ます治療法の確立をライフワークに、各方面で活躍。『耳は1分でよくなる』『目は1分でよくなる』(ともに自由国民社)など著書は累計120万部を突破。近著は『かんたん!もむだけで耳が若返る』(宝島社)



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