• スマホやパソコンなど、現代人がとくに酷使しがちな“目”は、体の中でも酸素をよく使う器官だそう。中医学をベースにした目と耳の治療院・院長の今野清志さんに目のケアについて伺いました。体の器官は互いに影響し合うと考える中医学。体全体が元気になることが、目のいやしにもつながります。
    (『別冊天然生活 歳を重ねて楽しむ暮らしvol.5』より)

    深い呼吸は、目のいやしにつながります

    目の最大の栄養源は酸素。そして酸素はすべての生命活動の基本。なかでも眼筋が1日10万回以上動いているといわれている目は、酸素不足になるととたんに大きな影響を受けます。

    人間が酸素を直接取り入れられる、唯一の方法が呼吸。たっぷり酸素が入る深い呼吸をすることが、目のいやしにつながります。朝起きたら窓を開けて深呼吸をしましょう。

    画像: 深い呼吸は、目のいやしにつながります

    早朝の空気には、マイナスイオンがたっぷり含まれています。そして日中は、細かく息を吐く「チョッピング呼吸法」を実践しましょう。まず息をしっかり吐いたあと、鼻から空気を思いっきり吸って、口から「フッフッ」と少しずつ、何度か止めながら吐き出します。こうすると呼吸筋に負荷がかかり鍛えられるので、深い呼吸ができるようになります。

    目の健康を保つ5つの健康習慣

    01 ジャンプして内臓を動かす

    画像: 01 ジャンプして内臓を動かす

    人間の体はさまざまな臓器や機能が関連し合って働いています。

    「『目の健康にはジャンプがいい』というとびっくりされますが、胃腸が揺れることでほぐされるし、自律神経も活性化される。運動量もかなり多いから、当然血行も促される。目が必要とする酸素がしっかり供給される条件がそろうんです」

    高くジャンプする必要はなく、床から数センチ浮く程度でOK。目標は1日500回。50回ずつ10回や、100回ずつ5回など、体調に合わせて分割するとよいでしょう。

    02 にんじんをたっぷり食べる

    画像: 02 にんじんをたっぷり食べる

    体は食べたものでできています。

    「栄養の供給が少なければ、体は自分の組織で補おうとして、いわば『自分で自分の体を食べる』ような状態に。そうならないよう、3食バランスよく食べましょう。難しく考える必要はなく、炭水化物・脂質・タンパク質の三大栄養素を摂り、旬の野菜と果物を加えていけばいいだけ」

    なかでも推し食材はにんじん。中医学では「目にいい食材」として有名で、視力維持にいいとされるβ-カロテンも豊富です。

    03 目の周りのツボを指圧する

    画像1: 疲れた「目」をいやす簡単ケア。朝起きたら窓を開けて“深呼吸”!にんじんを食べる、ツボ押し…健康を保つ5つの習慣/目と耳をいやす施術院「日本リバース」今野清志院長

    ❷目の周りの攅竹、魚腰、絲竹空、太陽、承泣、四白のツボをやさしく3秒間ずつ押す。

    画像2: 疲れた「目」をいやす簡単ケア。朝起きたら窓を開けて“深呼吸”!にんじんを食べる、ツボ押し…健康を保つ5つの習慣/目と耳をいやす施術院「日本リバース」今野清志院長

    ❶中指の腹で、目頭から眉、こめかみを、目の下を目じりまで軽くなでる。これを3回繰り返す。

    目の周りには自律神経を安定させるツボがたくさんあり、内臓と関係が深い経絡も複数通っています。目の周りを指先でやさしく押す「指圧」で、血行を促進して酸素を供給し、内臓を活性化できます。視力回復にも役立ちます。

    「ツボの位置は上のイラストを参考に押してみて。1分程度の指圧ですが、継続して行うことが大事です。パソコンに向かうのに疲れたら少し押す、洗面所で手を洗ったあとに鏡を見て押すといった具合に、すき間時間を見つけて行いましょう」

    04 見えにくい距離から見る

    画像: 04 見えにくい距離から見る

    私たちは目だけではなく脳でも見ています。「どうせ見えない」とあきらめれば脳は見るのを怠けるように。眼鏡を常用すれば、「眼鏡をつけるまで見ない」と判断します。なので、脳が「見よう」とするトレーニングを行って。

    カレンダーなどが見える位置に裸眼で立ち、数字や文字を確認したら3~5cm後ろに下がります。見えにくくなると、脳は見えるよう微調整をするので、見えたらまた下がる。これを繰り返し、毎日距離を延ばしていけば、脳の見る力が活性化します。

    05 目の腕立て伏せをする

    画像3: 疲れた「目」をいやす簡単ケア。朝起きたら窓を開けて“深呼吸”!にんじんを食べる、ツボ押し…健康を保つ5つの習慣/目と耳をいやす施術院「日本リバース」今野清志院長

    ❶湯船につかりながら、細く折って湯に浸したタオルを目にのせる。

    画像4: 疲れた「目」をいやす簡単ケア。朝起きたら窓を開けて“深呼吸”!にんじんを食べる、ツボ押し…健康を保つ5つの習慣/目と耳をいやす施術院「日本リバース」今野清志院長

    ❷目をつぶったまま、眼球を上、左、下、右にそれぞれ6秒間向ける。これを5回繰り返す。

    目を支える眼筋は、1日10万回以上動くともいわれる、働き者。使いすぎるとカチカチに凝り、筋力が足りないと疲れも倍増。

    そこでおすすめなのが、こわばった筋肉をほぐし、同時に鍛えていく、いわば「目の腕立て伏せ」です。入浴時に目に濡れタオルをのせ、眼球を動かします。

    「温かなタオルで目の周りの血行が促され、お湯を含んだほどよい重さのタオルがダンベルのような役割になり、眼筋が鍛えられます。ただ目を閉じて眼球を動かすだけでも効果があります」

    本記事は『別冊天然生活 歳を重ねて楽しむ暮らしvol.5』(扶桑社)からの抜粋です

    〈取材・文/田中のり子 イラスト/須山奈津希〉

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    『別冊天然生活 歳を重ねて楽しむ暮らしvol.5』(扶桑社ムック)

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    【コラム】
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    今野清志(こんの・せいし)
    中医学をベースにした目と耳の専門施術院「日本リバース」院長。治療歴は30年以上、薬を使わず人間の自己治癒力を呼び覚ます治療法の確立をライフワークに、各方面で活躍。『耳は1分でよくなる』『目は1分でよくなる』(ともに自由国民社)など著書は累計120万部を突破。近著は『かんたん!もむだけで耳が若返る』(宝島社)



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