今月の表紙は、料理家の松田美智子さんの保存食。本誌レシピページの撮影前に撮った1枚です。
ずらりと並ぶのは、自家製ツナ、塩卵、蒸し豚ロース、いろいろきのこ、煎り酒。
松田先生がふだん、時間のある時につくる、「半調理」の食材です。
復刊号の段取り特集の撮影の打ち合わせにお伺いしたとき、松田先生がふと話してくださったのが、「半調理」という言葉でした。
「加熱して、ごくうすく味付けしておいたり、塩でゆでておくだけで、ぐんと料理が楽になりますよ。お肉や卵も、半調理できますから」
そこから、ぜひ保存食の取材を、となり今回の企画につながりました。
まず試食させていただいて、すごい!と感激したのは「塩卵」です。
お湯に塩を入れてゆでるのは基本ですが、このレシピは卵全体にクラッシュを入れて、塩味のゆで汁につけて保存するという方法。ほんのり塩味がして、そのまま食べてもとてもおいしいのです。
まとめてゆでておいて、サラダにしたり、サンドイッチの具にしたり、お弁当に入れたりと、大活躍します。「半調理品」同士を組みあわせて、献立を立てることもできます。ぜひ、お試しください。
素敵な表紙を撮影してくださったのは、カメラマンの川村隆さん、取材は河合知子さんです。
保存食は、冬ごもりのお供にも、年末年始のごはんにも活躍します。
料理家のみなさんのレシピで、楽しい冬の食卓を。
※ 松田美智子さんの記事「保存食と展開料理」は、『天然生活』2020年1月号、P.12~15に掲載されています。