• 『天然生活』誌上に、2014年8月号から2016年2月号まで掲載された、人気連載「長谷川弓子 季節の魚料理」。その中から、寒い冬の定番「たら」を使った料理を紹介します。今回は椀もの、「たらの親子椀」をつくります。
    (『天然生活』2015年3月号掲載)

    たら 旬 11~1月

    画像: たら 旬 11~1月

    「たら(鱈)」といえば、寒い冬の鍋料理が定番ですが、ほかにもおいしくいただく調理法がまだまだあります。

    今回は、「まだら」の切り身を使いました。揚げたり煮たりして、たらの違った味覚を引き出してみましょう。

    多めの塩をふり、霜降りにして臭みを抜いたたらの身と、下ゆでした白子を合わせた「親子椀」。ねぎやとろろ昆布との相性も抜群です。

    もし残った白子があれば、紅葉おろしとたっぷりの小口切りにした青ねぎをのせ、ポン酢しょうゆでいただくこともできます。

    たらの親子椀

    たらは塩をふって、霜降りすることで臭みをのぞきます。プリッとした食感の白子と味わう贅沢な一品です。

    画像: たらの親子椀

    材料(2人分)

    ● 生たら(切り身)1切れ
    ● たらの白子50g
    ● 長ねぎ5cm
    ● A
    ・かつお昆布だし500ml
    ・塩小さじ1/4
    ・薄口しょうゆ小さじ1/2
    ● しょうがのしぼり汁小さじ1
    ● おぼろ昆布少々

    つくり方

     たらはひと口大に切り、多めの塩(分量外)をふって5分ほどおいたあと、目ざるなどに入れて熱湯の中に入れて霜降る。

     白子は薄い塩水の中で洗い、血抜きをしてから食べやすい大きさに切り分ける。鍋に300mlの湯を沸かし、塩小さじ1/2(分量外)を加えて白子を入れ、2~3分ゆでて水にとる。

    画像: 白子は、塩水につけたら、キッチンばさみなどで食べやすく切る

    白子は、塩水につけたら、キッチンばさみなどで食べやすく切る

     長ねぎは縦に切り目を入れて中の芯を取り、縦にせん切りにして水にさらし、ざるにあげて水けをきる。

     A のだしを鍋に入れて沸かし、温まったら残りの調味料を入れる。そこにのたらを加え、あくを取りながら2~3分煮る。火を止める直前にを入れて温め、仕上げにしょうがのしぼり汁を加えて器に盛り、おぼろ昆布、を飾る。



    <料理・スタイリング・文/長谷川弓子 撮影/川村 隆>

    画像: つくり方

    長谷川弓子(はせがわ・ゆみこ)
    東京都出身。料理家、栄養士。明治大学卒業後、社会人経験をしたのち、近茶流宗家・柳原一成氏、柳原尚之氏に師事し、日本料理を学ぶ。現在、聖徳大学短期大学部専任講師として、調理実習等を担当する。とくに好きな魚はあじ。「海に囲まれた国に生まれたからには、ぜひ、魚料理に親しんでいただければ」

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

    ※ ※ ※

    天然生活の本『季節の魚料理』(長谷川弓子・著)
    天然生活の本
    『季節の魚料理』(長谷川弓子・著)

    天然生活の本『季節の魚料理』(長谷川弓子・著)

    A5判
    定価:本体 1,700円+税
    ISBN978-4-594-08464-6

    This article is a sponsored article by
    ''.