(『天然生活』2015年3月号掲載)
たら 旬 11~1月
「たら(鱈)」といえば、寒い冬の鍋料理が定番ですが、ほかにもおいしくいただく調理法がまだまだあります。
今回は、「まだら」の切り身を使いました。揚げたり煮たりして、たらの違った味覚を引き出してみましょう。
多めの塩をふり、霜降りにして臭みを抜いたたらの身と、下ゆでした白子を合わせた「親子椀」。ねぎやとろろ昆布との相性も抜群です。
もし残った白子があれば、紅葉おろしとたっぷりの小口切りにした青ねぎをのせ、ポン酢しょうゆでいただくこともできます。
たらの親子椀
たらは塩をふって、霜降りすることで臭みをのぞきます。プリッとした食感の白子と味わう贅沢な一品です。
材料(2人分)
● 生たら(切り身) | 1切れ |
● たらの白子 | 50g |
● 長ねぎ | 5cm |
● A | |
・かつお昆布だし | 500ml |
・塩 | 小さじ1/4 |
・薄口しょうゆ | 小さじ1/2 |
● しょうがのしぼり汁 | 小さじ1 |
● おぼろ昆布 | 少々 |
つくり方
1 たらはひと口大に切り、多めの塩(分量外)をふって5分ほどおいたあと、目ざるなどに入れて熱湯の中に入れて霜降る。
2 白子は薄い塩水の中で洗い、血抜きをしてから食べやすい大きさに切り分ける。鍋に300mlの湯を沸かし、塩小さじ1/2(分量外)を加えて白子を入れ、2~3分ゆでて水にとる。
3 長ねぎは縦に切り目を入れて中の芯を取り、縦にせん切りにして水にさらし、ざるにあげて水けをきる。
4 A のだしを鍋に入れて沸かし、温まったら残りの調味料を入れる。そこに1のたらを加え、あくを取りながら2~3分煮る。火を止める直前に2を入れて温め、仕上げにしょうがのしぼり汁を加えて器に盛り、おぼろ昆布、3を飾る。
<料理・スタイリング・文/長谷川弓子 撮影/川村 隆>
長谷川弓子(はせがわ・ゆみこ)
東京都出身。料理家、栄養士。明治大学卒業後、社会人経験をしたのち、近茶流宗家・柳原一成氏、柳原尚之氏に師事し、日本料理を学ぶ。現在、聖徳大学短期大学部専任講師として、調理実習等を担当する。とくに好きな魚はあじ。「海に囲まれた国に生まれたからには、ぜひ、魚料理に親しんでいただければ」
※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです
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