• おいしいパンがあれば、あとは野菜たっぷりのスープと副菜だけで、豊かな食卓になります。パンがもっとおいしくなる野菜料理を、天然酵母のベーカリー「ルヴァン」のスタッフに教わりました。今回は、「カンパーニュ」によく合う3品を紹介します。
    (『天然生活』2018年5月号掲載)

    カンパーニュに合わせる

    全粒粉などを使った、滋味深いヨーロッパの田舎パン。皮のバリッとした食感と、生地のうま味が魅力です。和食に合う ので、味噌やしょうゆを使った料理とともに。

    たけのこと菜の花のごま味噌オープンサンド

    画像: たけのこと菜の花のごま味噌オープンサンド

    2種の味噌とごまを使ったペーストの深い味に驚く一品。たっぷりとぬって、いろいろな野菜で試したい。

    材料(2人分)

    ● カンパーニュ(1.5cm幅のスライス)2枚
    ● 菜の花40〜60g
    ● たけのこ(水煮)50g
    ● しょうゆ大さじ1
    ● オリーブオイル大さじ1
    ● 〈ごま味噌ペースト(つくりやすい分量)〉
    ・豆味噌10g
    ・麦味噌30g
    ・練りごま(白)225g

    ※ 生のたけのこがある場合は、ぬかを加えてゆで、そのまま冷ましてから使う。
    ※ ごま味噌ペーストは、冷蔵庫で約1週間保存可能。

    つくり方

     ごま味噌ペーストをつくる。ボウルに豆味噌と麦味噌を入れ、ゴムべらでよく混ぜる。練りごまを少量ずつ加え、そのつど混ぜて、ムラなく練り合わせる。

     菜の花はさっと塩ゆでし、ざるにあげる。

     たけのこは食べやすい厚み(5〜7mm)にスライスし、オリーブオイルをひいたフライパンでこんがりと焼く。しょうゆをまわしかけて、火を止める。

     カンパーニュにをぬり、のたけのことの菜の花をのせる。

    ミネストローネ

    うどやグリーンピースなど、野菜たっぷりのスープ。隠し味のしょうゆが、カンパーニュに寄り添います。(下の写真右)

    画像1: ミネストローネ

    材料(4人分)

    ● うど1/3本
    ● 好みのきのこ(しめじ、えのきなど)計150g
    ● セロリ1/4本
    ● 玉ねぎ小1個
    ● にんじん1/3本
    ● じゃがいも小2個
    ● グリーンピース(塩ゆでする)4さや分
    ● トマト水煮100g
    ● にんにく小さじ1/2
    ● ローリエ1枚
    ● 水700ml
    ● ミックスハーブ(バジル、オレガノ、 タイムなど好みのドライハーブ)2つまみ
    ● 塩小さじ1と1/2
    ● しょうゆ小さじ1
    ● 黒こしょう適量
    ● オリーブオイル大さじ2

    つくり方

     セロリは繊維に垂直に薄切り、玉ねぎは1cm角の粗みじん切り、にんじんとうどは太いところを縦4等分し、1cm幅の小口切りにする。じゃがいもは皮つきのまま1cm角の角切りにする。きのこ類は1cm長さに切る。にんにくはみじん切りにする。

     鍋にオリーブオイル、にんにく、ローリエ、セロリ、玉ねぎを入れ、塩ひとつまみ(分量外)を加え、弱火で炒める。なじんだら、ふたをして蒸し煮にする。こげつかないように、ときどき混ぜ、じっくりと火をとおす。

     玉ねぎが透き通ってきたら、にんじん、うど、きのこ類を加え、塩ひとつまみ(分量外)を入れる。ふたをして、再度、弱火で蒸し煮にする。

     じゃがいもを加えてひと混ぜし、トマト水煮を加えて、つぶしながら混ぜる。黒こしょうを加え、さらに蒸し煮にする。

     分量の水を注ぎ、中火にかけて沸騰させる。弱火にし、ふたをして15分ほど煮込む。

     ミックスハーブ、塩、しょうゆを加える。味をみて、塩(分量外)、黒こしょうでととのえる。最後にグリーンピースを散らす。

    パンと合わせるための工夫

    黒こしょうを多めに加えて、弱火で蒸し煮にすると、うま味が出る

    画像2: ミネストローネ

    切り干し大根のアラビアータ

    切り干し大根の独特の食感とトマトの酸味が折り重なる逸品。

    画像: 切り干し大根のアラビアータ

    材料(4人分)

    ● 切り干し大根50g
    ● 水150ml
    ● トマト水煮200g
    ● 玉ねぎ(薄切り)小1個分
    ● にんじん(せん切り)50g
    ● にんにく(みじん切り)小さじ1
    ● 赤とうがらし1/2本
    ● ローリエ1枚
    ● パプリカパウダー小さじ1/2
    ● 塩小さじ1/2
    ● しょうゆ小さじ1
    ● オリーブオイル大さじ2
    ● 黒こしょう少々

    つくり方

     切り干し大根を分量の水につけてもどす。

     鍋にオリーブオイル、にんにく、赤とうがらし、ローリエを入れ、弱火で炒める。香りが出たら、赤とうがらしを取り出す。

     玉ねぎ、にんじん、塩ひとつまみ(分量外)を加え、ふたをして弱火で蒸し煮にする。

     玉ねぎが透き通ってきたら、トマト水煮をつぶしながら加える。パプリカパウダーと黒こしょうを加え、ふたをして、再度、弱火で蒸し煮にする。

     を汁ごと加える。混ぜ合わせたらふたをして、混ぜながら、汁けがなくなるまで蒸し煮にする。

     塩としょうゆで味をととのえる。



    <料理/ル・シァレ スタイリング/千國奈々子 撮影/馬場わかな 取材・文/河合知子>

    ル・シァレ
    東京都渋谷区富ケ谷2-43-13
    TEL.03-3468-9669
    天然酵母のパン屋さん「ルヴァン」併設のカフェ。群馬の農家から届く農薬不使用の野菜を使った、やさしい料理を食べられる。

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです


    This article is a sponsored article by
    ''.