おいしいパンがあれば、あとは野菜たっぷりのスープと副菜だけで、豊かな食卓になります。パンがもっとおいしくなる野菜料理を、天然酵母のベーカリー「ルヴァン」のスタッフに教わりました。今回は、「イングリッシュマフィン」や「グリーンレーズンパン」に合わせた料理を紹介します。
（『天然生活』2018年5月号掲載）

イングリッシュマフィンに合わせる

ころんとした丸い形がかわいいイングリッシュマフィン。サクサクの食感で、手に持ってかぶりつきたくなります。半割りにして、サンドイッチやトーストにすると美味。

春キャベツのさっぱりスープ

トマトの酸味に春キャベツの甘味、しいたけと昆布のうま味……。複雑な風味が調和する、具だくさんの食べるスープ。（下の写真右）

材料（4〜5人分）

つくり方

１　分量の水に昆布とどんこしいたけをつけて、ひと晩おく。

２　春キャベツはざく切り、新玉ねぎは5mm幅の薄切り、ミニトマトは半分に切る。しょうがは薄切りにし、しめじは石突きを取り、ほぐす。

３　鍋にオリーブオイルとしょうがを入れて火にかけ、香りを出す。新玉ねぎ、ローリエ、塩ひとつまみ（分量外）を加え、ふたをして、弱火から中火で、5分、蒸し煮にする。

４　新玉ねぎがしんなりしてきたら、春キャベツ、しめじ、ミニトマト、塩を加え、ふたをして、5分ほど蒸し煮にする。

５　野菜がしんなりしたら、１をすべて加えて加熱する。ふつふつとしてきたら昆布は取り除き、どんこは薄切りにして鍋に戻す。あくをひき、塩、こしょう（各分量外）で味をととのえ、仕上げにパセリを散らす。

そら豆と新玉ねぎのチーズトースト

焼きそら豆と、やわらかな新玉ねぎをたっぷりのせたトースト。ひと口かじれば、口の中が春でいっぱいに。（上の写真左）

材料（4個分）

つくり方

１　そら豆は、さやごと、200℃に予熱したオーブン（またはオーブントースター）に入れ、10分焼く。粗熱が取れたらさやから取り出し、薄皮をむく。

２　新玉ねぎは7〜8mm厚さのくし形切りにする。フライパンにオリーブオイルとともに入れて軽く混ぜ、塩、こしょうを入れふたをして、玉ねぎがしんなりするまで蒸し煮にする。

３　イングリッシュマフィンは厚みを半分に切り、それぞれの断面にオリーブオイル小さじ（分量外）をぬる。２、１、シュレッドチーズの順にのせ、200℃のトースターで5分焼く。

パンと合わせるための工夫

そら豆は皮ごとオーブンで焼き、香りと味を閉じ込める

グリーンレーズンパンに合わせる

朝食に食べることが多い、グリーンレーズン入りの食パン。香りと酸味がアクセントとなり、料理とも好相性。

レーズンの甘味が合う食材や味つけと組み合わせてみましょう。

キャロットラペ

塩もみしてしんなりとしたにんじんのせん切りをサラダに。キャラウェイシードの代わりに、クミンやこしょうも合います。

材料（5〜6人分）

つくり方

１　にんじんは洗って皮つきのまま5cm長さのせん切りにする。塩でもみ、出た水分をふんわりとしぼる。

２　１とAをボウルに入れて、軽く混ぜ合わせる。好みで塩、こしょうで味をととのえる。

パンと合わせるための工夫

しぼり汁にもよい味がふくまれているので、やさしく両手で握ってしぼる

＜料理／ル・シァレ　スタイリング／千國奈々子　撮影／馬場わかな　取材・文／河合知子＞

ル・シァレ
東京都渋谷区富ケ谷2-43-13
TEL.03-3468-9669
天然酵母のパン屋さん「ルヴァン」併設のカフェ。群馬の農家から届く農薬不使用の野菜を使った、やさしい料理を食べられる。

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※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです