ニットデザイナーのサイチカさんは、一年中編み物をしていますが、一番はかどるのが冬の夜だそう。「冬は夜が長いせいか、まとまった時間をとることができるんです。リビングで編み物をしながら、煮込み料理をつくったり」と話します。
冬の夜長仕事に教わったのは、モチーフ編みのハンガーカバーです。5枚のモチーフをつないでつくるカバーは、ハンガーから衣服がすべりにくくする役目もあり、かわいい実用品です。
サイチカさんからは「実用品なので、きつめに編むのがポイントです」とのアドバイス。
How to Knit
● モノクロの使用糸
リッチモア パーセント
・黒(90) 20g
・生成(2) 20g
● パステルの使用糸
リッチモア パーセント
・生成(2) 15g
・キイロ(4) 8g
・青緑(35) 3g
・キミドリ(36) 8g
・ラベンダー(68) 4g
・サーモンピンク(79) 2g
● 用具
かぎ針5/0号
とじ針
● 付属品
アーチ形の木製ハンガー(婦人用)2本
● モチーフ1個の大きさ
約8cm四方
● カバーのでき上がり寸法
約幅40×高さ8cm
モチーフの編み方図
接ぎ方図
寸法配置図(モチーフつなぎ)5枚
モチーフの配色と枚数表
つくり方
糸は1本取りで、指定の配色で、編み方図のように編む。
1 モチーフは、指定の配色の糸で、「わのつくり目」をし、1段ごとに糸を替えて、編み方図のように編む。きつめに編むのがポイント。
2 2枚め以降は、1と同様に3段めまで編む。4段めは、接ぎ方図を参考に、編みながらモチーフを編み接いでいく。
3 5枚のモチーフがつなげて編みあがったら、とじ針で糸端を目立たないように始末する。
4 写真を参考にして、モチーフのまんなかをハンガーの中心に通す。
5 写真のように、ハンガーカバーの右端を中表に折り、生成の毛糸1本取りで巻きとじする(写真はわかりやすいように毛糸の色を変えています)。糸はそのまま残しておく。
6 右端を表に返してハンガーにかぶせ、5の糸から続けて、下側から左端までを巻きとじでとじる。
<デザイン・制作/サイチカ 撮影/小禄慎一郎 イラスト/沼本康代>
さい・ちか
ニットデザイナー。文化服装学院卒。服づくりとニットとデザインを学ぶ。子育てを機に、2010年から雑誌や書籍、メーカーなどへのニットデザイン提供を始める。