小梅さんが好きな夜長仕事のひとつは、繕いもの。家族が寝たあとに、時間を見つけてちくちくする時間がとても大切だといいます。
夜なべ仕事の際に、すぐそばに置くのは、旅先で集めた石や貝殻。風景を思い浮かべ、石の模様から針仕事の糸の色を思いついたりするという小梅さん。自由な感覚で繕っていきます。
「自然を感じられるものを身近に置くと、イメージが膨らんで、ただ繕いものをするという作業ではなくなる感じがします。風景を落とし込むようにしていくと、本当に楽しくてリラックスできるんです」
ちなみに、小梅さんはダーニングマッシュルームの代わりにも、旅先の小石を使っています。丸みのあるカーブが、かかとの繕いにぴったりだそう。表紙のカットの靴下の中にも、実は石が入っています。
![画像1: 表紙の一枚 『天然生活』2020年3月号](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2020/01/21/c0e598c8fc37931751f956bcd0c6bfa26893f0e6.jpg)
写真は、靴下と道具の配置を検討中の、小梅さんとカメラマンの関めぐみさん。とても寒い日でしたが、冬らしいやわらかい光が入り、3月号の撮影にはぴったりでした。
![画像2: 表紙の一枚 『天然生活』2020年3月号](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2020/01/21/5f1aebbfb3063c62255a33e85165c030b73bf5d9.jpg)
そして撮影した構図はこちら。表紙と見比べて、いかがですか? 関さんのフィルターを通すと、ぐっと暖かい雰囲気になりました。
撮影の合間に、小梅さんお手製のクッキーと紅茶で休憩。
![画像3: 表紙の一枚 『天然生活』2020年3月号](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2020/01/21/d1e9e265840963ae40727f241c8a4e5930a5a723.jpg)
ココナッツが香る、ざっくりとした食べ応えのあるクッキーは、好きな本を見ながら材料をアレンジしてつくられるもので、とてもおいしかったです。
素敵な写真を撮影してくださったのは、関めぐみさん。
ぜひ、夜長仕事のご参考に、ご覧くださいませ。
※ 小梅さんの記事「旅のかけらをそばに、空想のときを楽しむ」は、『天然生活』2020年3月号、P.20~23に掲載されています。