今回、取材にうかがったのは、井上さん一家が香川に引っ越されて3年、ようやく地域にも新しい活動にも馴染み、ご自宅も住みやすく使いやすく整ってきたというタイミングでした。
カトラリー類は、木やステンレスなど素材別にざっくりと分けてしまわれていたのですが、どの引き出しを開けてもすっきり種類別に分類されていて取り出しやすさ抜群でした。
ときめくものは見せ、生活感のあるものは場所を決めて見えないようにしまう、という収納術のほか、色で整える整理術もとっても素敵で、今回の特集で詳しく紹介させていただいています。
井上さんのお宅は、以前京都で工房を開かれていた頃にも取材に伺ったことがあり、天然生活では、約10年ぶりのご登場でした。
井上さんは、ご主人のプロダクトデザイナーseikenさんと、お義母様の久喜子さん(今回は、残念ながら、誌面にはご登場いただいておりませんが、マリメッコなどのグラフィカルな生地で作られた割烹着姿が今も変わらず素敵でした。90歳を過ぎてからの移住となりましたが、テディベア作家さんとしていきいきと活躍される様子が、テレビ番組でも紹介されているそう!!)との3人暮らし。
以前取材させていただいたときに、カメラマンさんの足の甲にちょこんと腰掛けるなど、撮影現場を和ませてくれていた愛犬のラフちゃんは、昨年天国に召されたとのことでした。
ラフちゃんも、井上さんの知人が制作したオブジェとして、誌面に登場しているので是非ともご覧になってください。
ときめくものがはっきり目に入るよう、暮らしをすっきり整えるって、日々元気になれる収納術ですね。
私も整理整頓がんばります!
<撮影/辻本しんこ 文/鈴木理恵(TRYOUT)>
※ 井上由季子さんの記事「暮らしをリサイズして 見せる・見せないのメリハリを」は、『天然生活』2020年6月号、P.18~21に掲載されています。