(『天然生活』2020年12月号掲載)
木と薪ストーブのぬくもりに包まれた、幸せな時間
約20年にわたる転勤生活を経て、故郷の里山で暮らすことを決めた田中さん夫妻が選んだのは、BESSのログハウス「カントリーログ」でした。
シックなライトグレーの外壁が、周囲の豊かな緑にしっくりと溶け込んでいます。
「この家で暮らすようになってまだ1年ですが、自分たちの手で何かをつくるのが楽しくて。やりたいことが次々に思い浮かぶんです」
妻の祐美さんは、パンをこねる手を休めずに話します。
家の中心は、玄関を入った土間にある暖房兼調理用の薪ストーブです。
その使い勝手を尋ねると、
「パン以外にも、キッシュやケーキ、ピザも焼きますし、天板に鍋を置いて煮たり焼いたりもできるので、着火した日には必ずといっていいほど、調理にも使います」
畑仕事も、引っ越してから始めたことのひとつ。
近所の野菜づくりの達人たちからアドバイスを受けながら、さまざまな野菜を育てています。
ふだんの料理に使う野菜はほとんど畑から収穫するため、スーパーでの買い物は週に1回、肉や魚を買う程度です。
「料理をしている妻に、『青じそを摘んできて』とか『サラダに入れるトマトを採ってきて』なんていわれて畑に出ると、自然の恵みをそのまま食べているんだと実感するんです。すごく贅沢なことですよね」と夫の嘉臣さん。
周囲には街灯もなく、夜の静けさはまた格別で、野生の鳥や動物たちの声をBGMに、のんびりと過ごす時間もふたりのお気に入りです。
「キャンプやバーベキューのような特別なアウトドア・アクティビティではなく、ふだんの暮らしそのものが自然とつながっているのが私たち流なのかもしれません」
だれかが決めた価値観ではなく、自分たちが感じる気持ちよさに正直に。
薪ストーブのぬくもりに包まれた暮らしは、ふたりの楽しい時間とともに、ますます魅力を増していくことでしょう。
手仕事が豊かな家時間を彩る
BESSの木の家「COUNTRY LOG(カントリーログ)」
削り出しの無垢材で、木の魅力を存分に感じさせる「カントリーログ」。
万人が求める快適さよりも、自分の中に心地よさの軸をもつ人々の暮らしをかなえるログハウスです。
手がかかる。工夫がいる。でも、だからこそ楽しい。
つくりながら、手を入れながら、住まうほどにわが家がいとおしくなります。
〈撮影/山田耕司 取材・文/村山京子〉
* * *
BESSスクエア
都心にあるBESSのLOGWAY(展示場)。COUNTRY LOGをはじめ、個性豊かな5タイプの家と2タイプの小屋で、遊び心あふれる暮らしを体験できます。現在、来場予約制のため、詳しくはHP(https://www.bess.jp/logway/)をご覧ください。
●東京都目黒区青葉台1-4-5
●営業時間:10:00~18:00(改修工事のため土、日、祝日のみ開館)
●TEL.03-3462-7000
提供/BESS
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです