アウターと共に過ごす日々がスタートしています。11月は、コートについてのお話です。今回は、コートそれぞれの役割について。ウールコート愛が強いわたしが、「中の服の色を効かせたいとき」「太さのあるパンツに合わせるとき」「コートが主役のコーディネートをつくるとき」、それぞれで活躍させているコートを、いつものコーディネートでお見せしながら、その理由やポイントをあげていきます。
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ちょっとしたコツで、ぐっとおしゃれに。
スタイリスト・植村美智子が、約25年の仕事を通して培ったコーディネートの経験とファッションの知識を生かし、季節ごとに陥りがちな、おしゃれの悩みを解決します。
提案する「コツ」は、おしゃれ初心者でもすぐに取り入れられるような、簡単で手軽なものばかり。
ぜひ、日々のおしゃれにお役立てください。
コートの役割を決めると、コーディネートに悩まない
手持ちのコートのそれぞれの役割をはっきりさせておくと、コーディネートに悩むことが少なくなり、買い足すべきものや買い替え時も見えやすくなるように思います。
私は少し多く枚数を持ってしまっていますが、手持ちのものが2枚でも、3枚でもそれは同じことです。
中の服の色をキレイに効かせたいときに
今年購入した、肌の色ともなじみのいいホワイトベージュのコートは、色をキレイにしっかり効かせたいときに活躍させる予定。
寒色系だけではなく、アカやオレンジ、ピンクなど、暖色系とも相性が良さそうです。
太さのあるパンツと合わるときに
唯一の短め丈のコートは、太さのあるパンツと合わせて着ている “ハンサム” 担当。
パンツの色やシルエットを強調したいときは、短い丈のコートが活躍してくれます。
コートが主役のコーディネートをつくるときに
こちらも唯一の柄物コート。
クラシカルな雰囲気もある存在感のあるこのコートは、中をシンプルにし、コートが主役のコーディネートをつくっています。
パンプスタイプのシューズを合わせ、少しだけフェミニンさをプラスすると、いつもと気分が変わりちょっとテンションが上ります。
問い合わせ先
◆ ヴェリテクール|092-753-7559
http://online.veritecoeur.com/
次回も、引き続き、私の手持ちのコートそれぞれの役割についてお話していきます。
<スタイリング/植村美智子 撮影/山田耕司>
植村 美智子(うえむら・みちこ)
大阪府吹田市出身。文化服装学院アパレルデザイン学科卒業。アシスタント経験後、1996年にスタイリストとして独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。2010年、ファッションコーディネートサービス「Liltin'(リルティン)」を立ち上げ、個人向けのコーディネートを開始する。ひとりひとりとじっくり向き合うことを大切にし、ファッションを楽しんでもらえることを目指したパーソナルスタイリングが人気を呼ぶ。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、電子書籍『「今の自分」に似合う服』(扶桑社)などがある。
https://uemuramichiko.com/
Liltin' ファッションコーディネートサービス
https://liltin.com/
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