じゃがいものサモサ
色々な場所でサモサを食べてきましたが、本当にそれぞれの味がありました。
その中で美味しいと感じたサモサは、皮が美味しいもの。
皮が重かったり、油っぽかったりすると、せっかく作った美味しい中身も台無しになってしまうのです。
ここでご紹介するサモサの皮は、あまり捏ね過ぎないことでサクッとした美味しい食感を作り出しています。
そのため成型する時には、円周が少しゴツゴツしてしまうかもしれませんが、具を包んだ後に指先で閉じるので、最終的には綺麗に仕上がりますよ。
上手に仕上げるために:
1 サモサの皮をコーン型にする時に、薄力粉と同量の水を混ぜて作った糊をつけてから貼り合わせると、揚げている途中で、皮が剥がれにくくなります。
2 サモサの皮に詰め物を詰める時、あまり詰めすぎると揚げている最中に破裂してしまいますので、程々の量を詰めて。
3 低めの油でじっくりゆっくり揚げると、サックリ油っぽくなく仕上がります。
サモサをもっと美味しく食べる
もちろんそのままでも美味しいですが、コリアンダーチャッネを添えたり、ケチャップを添えて食べると美味しさが引き立ちます。
サモサの中身のつくり方
材料
● A | |
・じゃがいも中 | 2個 |
● B | |
・青唐辛子(ヘタと種を除きみじん切り) | 2本~3本 |
・生姜・ニンニク(みじん切り) | 各小さじ2 |
・赤玉ネギ(みじん切り) | 小1/6個 |
● 植物油 | 大さじ1 |
● マスタードシード | 小さじ1/2 |
● クミンシード | 小さじ1/2 |
● ヒング | 小さじ1/8 |
● C | |
・グリンピース | 大さじ3 |
・ターメリック | 小さじ 1/4弱 |
・コリアンダーパウダー | 小さじ1強 |
・塩 | 小さじ1/2強 |
● D | |
・香菜(みじん切り) | 大さじ2 |
・チリパウダー | 小さじ1/2~好みの量 |
・マンゴパウダー(あれば) | 小さじ1/8 |
・チャットマサラ(あれば) | 小さじ1/4 |
・レモン果汁 | 小さじ2~好みの量 |
つくり方
1 じゃがいもは皮ごと茹で、皮を剥き大きめのボールに入れ、マッシュポテトにする。このときフォークでマッシュするとよい。
2 厚手のフライパンに油を温め、マスタードシードを加え弱めの中火で温める。
3 マスタードシードがはじけ始めたら、クミンシード・ヒングも加え、火を弱め、時々混ぜながら加熱する。
4 マスタードシードの音が静まったら、Bの野菜を順に加え混ぜながら加熱する。
5 玉ねぎが透き通ったら火を止め、Cを加え30秒ほど良く混ぜる。
6 1のマッシュポテトに、5とDを加え、手でよく混ぜラップをしておく。
サモサの皮のつくり方
材料
● A | |
・薄力粉 | 113g |
・強力粉 | 50g |
・コーンスターチ | 大さじ1 |
● B | |
・塩 | 小さじ1/2 |
・クミンシード | 小さじ1/4 |
・黒胡椒粗挽き | 小さじ1/2 |
● 植物油 | 大さじ1 |
● ギー | 大さじ2 |
● 水 | 60ml~80ml |
● 糊(小麦粉大さじ1に水大さじ1を加え混ぜておく) |
つくり方
1 Aは混ぜてから、ふるいにかけ、大きめのボールにBも加え混ぜておく。
2 1に油・ギーを加え、指先でしごくように粉となじませる。
3 2の作業を3分程続けると、粉をつかんで握るとひとかたまりにまとまるようになる。
4 少しずつ水を加えながら、粉をひとまとめになるように、粉を巻き込見ながらまとめ、捏ねすぎない。
5 ひとかたまりになったら丸く形を整え、ラップをかけ30分ほど常温で取り置く。
サモサの成型
1 サモサの皮にする生地を10等分にする。
2 一つ取り出し丸め、手のひらで軽くつぶす。
3 台の上に乗せ、麺棒で直径12cmの円に伸ばす。
4 3の生地の中心を切り、半円にする。
5 切った部分を重ね合わせ円錐状にするが、この時一方に糊を塗ってから重ね、指で押して止める。
6 アイスクリームのコーンを持つように円錐を手の中に入れる。
7 詰め物をペストリーの8分目まで詰める。
8 入れ口の部分に糊を塗り、合わせて閉じ、指で押さえ折り曲げる。
9 台の上にサモサを立たせるようにして、形を整える。
10 170度の油でじっくりゆっくり揚げる。
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〈料理/マバニ・マサコ 撮影/林 紘輝〉
マバニ・マサコ
インド料理・スパイス料理研究家。嫁ぎ先で継承されてきたインドのアーユルヴェーダ的考えを取り入れながら、素朴なスパイス使いと癒される味を日本の家庭に紹介している。著書に『いちから始めるインドカレー』(柴田書店)ほか。新著製作中。Instagramでは日々の料理をUP。
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