• 猫、猫、猫はかわいい。そして、賢い。猫を愛する方々に、今日の猫との暮らしをお聞きしました。今回は、スタイリストの中里真理子さん。全ての猫好きの方のためにおくります。

    我が家の猫は2匹

    我が家の猫との出会いは、3年前、友人から「猫を保護してくれる人探してるよ」と教えてもらい、会いに行き、その場で「持って帰りたい」とダンボールを預かり、目も開くか開かないかの姉妹の子猫を2匹連れて帰ってきたのが始まり。

    でも1匹は、1歳にもなれずに病気で死んでしまった。

    それは壮絶な病気との戦いで、残った1匹はいつも心配そうに、苦しんで怯えてる猫にお腹を見せ、なんだか「大丈夫、大丈夫」と言ってるかのように寄り添おうとしていた。

    しばらく1匹の猫と暮らしていたが、残された猫はなんだかいつも寂しげ。そんな時に石垣島で「保護してほしい」という猫がいたので、紹介してもらい、はるばる飛行機に乗ってもう1匹がやってきた。

    画像: 上のサビ猫がティブ、下のサバトラ猫がネト

    上のサビ猫がティブ、下のサバトラ猫がネト

    我が猫の名前はティブとネト。

    名前は子供が勝手につけた。最初ティブなんて声に出したことない音だったから、名前を覚えるのが大変だった(笑)。ネトはサッカー選手にいる名前らしい。

    性格は真逆だけど、獣医さん曰く、どっちも“猫らしい猫”だとか。

    先住猫がティブ。1年後にやってきた猫がネト。かれこれ一緒に暮らして1年になる。

    ネトはティブがいる場所がいいと信じ込んでるのか、羨ましいのか、ティブが気持ちよさそうに寝てるなと思って、ふと次の瞬間、その場に目をやると、ティブではなく必ずネトがいるのだ。

    ネトが小さい頃、ティブは、絶対ネトが来られないだろうな、という場所を選んでたに違いない場所で、ゆったりしていた。

    と、いまでも私は思ってるのだが、ネトがちょっと挑戦しても「無理だ〜そこに行けないー」の繰り返しだったのが、いつのまにか、ネトもそこに行けるようになっている。

    そして選手交代。また「ここは無理でしょー」という場所を新たに選び直しても、何度か失敗して、またもやクリア。

    ティブのお気に入りの場所が、どんどんネトのお気に入りの場所になっていく。

    今はもうそんなことも考えず、「ここセーター置いてあって気持ちいだろうな」の場所も、日が当たってる絨毯の上も、気づくとネトが寝ている。

    なんなら足も手もぴーんと伸ばしてぐっすりねむっているのだ。

    ティブは「譲るよ!」と爽やかにその場を去るがネトは、「え、行っちゃうの??」という顔している気がする。

    画像1: 我が家の猫は2匹

    きっと猫の習性、縄張りとか専門的なことを調べれば、きっと猫のルールがあるかもしれないが、我が家では“ちょっとお姉さんのティブに憧れすぎてる弟ネト”と捉えてるのだ(笑)。

    そう、絶対的にティブが最初からこの家にいるから、気持ちの良い場所を全部知ってるに違いないと、自分で探さなくても「そこが今日正解の場所」とネトは絶対信じてるに違いないだろうなって。

    そんな2匹のいる毎日なのだが、ティブがその場所を去る前に、お互い気持ちよさそうに毛繕いをして、ネトの目やにをティブが力強く取ってあげ、最後にティブが「どうぞ〜この場所」と言って去っていく光景を見ていると、今日も平和だなと感じるのだ。



    画像2: 我が家の猫は2匹

    中里真理子(なかざと・まりこ)
    スタイリスト。雑誌や広告などで、食や、ライフスタイル全般にわたって幅広く活躍。最近手掛けた料理本は『白崎茶会 植物生まれのやさしいお菓子』(扶桑社)amazonで見る など。



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