(『天然生活』2021年2月号掲載)
刺し子でつくる、山茶花のふきん
全方向からの縫い目を刺し重ねてでき上がる模様です。
刺しごたえがあり、完成したときの特別感や達成感はひとしお。段染め糸を使うと飽きずに刺せるうえ、多少縫い目が曲がっても目立ちにくくなります。
ポイントは糸をしっかりしごくこと。単色でもかわいい。
![画像: 刺し子でつくる、山茶花のふきん](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/04/01/1e0092efc96188f626f7925aafcbab529c3fbe86.jpg)
ふきんのつくり方
ふきんの材料(1枚分)
● さらし…34cm幅 70cm
● 刺し子糸(染織アトリエKazu・濃いピンク~緑系)
つくり方
❶ さらしを中表に折り、イラストのように上端を縫う。
![画像1: つくり方](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/04/01/6fec93dcaafc652f98fa4ca151a61fdc2bb5930c.jpg)
❷ 表に返して形を整え、周囲に1.5cmの余白をとり、アイロンや水で消えるペンで1cm角の方眼線を書く。布2枚を重ねたまま、下の「外枠の刺し方」を参考に、図案の外枠を一周刺す。
![画像2: つくり方](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/04/01/f2ee90651eb0db11733594696bab0d9b7736418d.jpg)
山茶花の刺し方
下準備
外枠を刺す。
外枠の刺し方
下のイラスト①の☆の3目手前から刺し始める。2枚のさらしがずれないように合わせて、外枠を0.5cmの針目で刺し進める。ぐるりと一周したら、同じ穴に糸を割らないように3目刺し重ねる。
![画像: 刺し子でつくる山茶花(さざんか)のふきん/安蒜綾子さん](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/04/01/367cda437640f7d3109451c806bb203b9de8f0ad.jpg)
図案の刺し方(山茶花の刺し方)
〈表〉
![画像1: 図案の刺し方(山茶花の刺し方)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/04/01/0961d79c218ffd05f91f5a7fcf2b40b1a3fdbc9b.jpg)
〈裏〉
![画像2: 図案の刺し方(山茶花の刺し方)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/04/01/0760b44a5c97f16b0f65834150947d4eccf043a3.jpg)
※図案は5×5だが、規則性は変わらないので、サイズが変わっても同様に刺す。
![画像3: 図案の刺し方(山茶花の刺し方)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/04/02/78b0f3c608eabbd560bfcba4c381524cd43e4361.jpg)
❶ 〈横方向を刺す〉
☆から★の1目手前まで図案に沿って刺し進める。
![画像4: 図案の刺し方(山茶花の刺し方)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/04/02/d8b28ce04ebbb709bcba99603852c0d067bf5cb3.jpg)
❷ 〈縦方向を刺す〉
糸は切らずに①の★から布の間に糸を通して☆の表側に出す。図案に沿って★の1目手前まで刺し進める。
![画像5: 図案の刺し方(山茶花の刺し方)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/04/01/0048ed9a2290b317d30c4aa7475a8e82f90b9cb1.jpg)
❸ 〈斜め(左上)方向を刺す〉
糸は切らずに②の★から布の間に糸を通して☆の裏側に出す。図案に沿って★まで刺し進める。
![画像6: 図案の刺し方(山茶花の刺し方)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/04/01/09851c71819a8c15d4a7096f255b2efa92e1cca9.jpg)
❹ 上図を参考に、③の★から外枠に3目重ねてとめ、糸を切る。⑤の☆の3目手前から外枠に刺し重ね、⑤の☆で表側に糸を出す。
![画像7: 図案の刺し方(山茶花の刺し方)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/04/01/d309afe745a0179cb97f4d196042858db78b2e9c.jpg)
❺ 〈斜め(右上)方向を刺す〉
☆から★まで図案に沿って刺し進める。刺し終わりは、図案のように外枠に3目重ねてとめる。
![画像8: 図案の刺し方(山茶花の刺し方)](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783328/rc/2021/04/01/46d0f3bd088b915b63936d7a9d36aa797228ddb8.jpg)
〈作品デザイン・制作/安蒜綾子 撮影/中垣美沙(完成イメージ)、林 紘輝(刺し方) スタイリング/竹内万貴 イラスト/たまスタヂオ〉
安蒜綾子(あんびる・あやこ)
刺し子作家。北海道生まれ。一目刺しの技法を駆使し、現代の暮らしまわりのものやことをモチーフにした図案と、暮らしに華を添えてくれるカラフルな作品が話題に。これまでに650枚以上の刺し子ふきんを制作した経験をもとに、ていねいに解説してくれるワークショップが人気。著書は『一目刺しの刺し子のふきん』『続・一目刺しの刺し子のふきん』(ともに、主婦と生活社)。
https://ayakonosashiko.wixsite.com/home/
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです