(『天然生活』2021年6月号掲載)
「未来人へ。」自分の“好き”が見つかる、BESSの新たな旗艦展示場
東京・代官山。流行と文化の発信地としてのにぎわいがありながら、どこかゆったりとした雰囲気を漂わせるこの地に、今年4月、BESSの旗艦展示場、BESS MAGMA LOGWAY, NIPPONがオープンしました。
訪れたのは、暮らしや旅にまつわるエッセイスト、柳沢小実さん。BESSの住まいを体験し、これからの暮らし方に思いをはせました。
「家の機能はどんどん進化していますが、私は合理性や利便性を極めることだけが未来の住まい像とは考えていません」と柳沢さん。
大切なのは、自分がどう暮らしたいかに立ち返ること、と話します。
敷地内に立つ4棟のBESSの家は、それぞれに個性的。中に入るたびに、「わあ!」と歓声が上がります。
遊び心が満載の「ワンダーデバイス」は『トム・ソーヤーの冒険』
素朴で力強い「カントリーログ」なら『大草原の小さな家』
三角屋根の「G-LOG なつ」は『赤毛のアン』
など、柳沢さんが小さいころに読んで、心躍らせた物語の家々を彷彿とさせるようです。
「人数分の個室が必要だとか、すっきり暮らすための大型ウォークインクローゼットが不可欠だなど、当たり前だと思われていたことが暮らしを窮屈にしているのかも。これからは機能よりも、ワクワクできるかどうかという直感を軸にして、住まいを選ぶ時代ですよね」
また、柳沢さんが興味津々だったのが、ログの小屋「IMAGO」。
数年前にオーロラを見に訪れたスウェーデンで、偶然泊まった無人の山小屋が忘れられないのだそう。
憧れのセルフビルドの小屋
柳沢さんが引き寄せられたのは、BESSならではの本物のログの小屋「IMAGO」。セルフビルドの小屋のある暮らしを手に入れる日も遠くないかも。敷地内には、鳥のための小屋もそこここに。どこまでも遊び心に満ちています
「薪ストーブとシュラフを広げて寝るだけのスペースしかない本当に小さな小屋だったんです。その体験がずっと頭から離れなくて。コロナ禍でリモートワークが続いているせいもあって、日常を離れてひと息つける場所を必要としているのかもしれません。水や電気が通ってなくてもいい。山の中に自分たちで小屋を建てて、キャンプの延長のような気軽さで使える場所にするのが夢」と笑います。
心の奥底で眠っている「好き」を見つけること。それが、未来の心地よい暮らしの第一歩です。
人が行き来するオープンマインドな家
感性で住みこなすログハウス
自分の「好き」に気づける空間
心地よい木の息遣い
BESS MAGMA LOGWAY, NIPPON
東急東横線代官山駅より徒歩7分、旧山手通り沿いにリニューアルオープンした旗艦展示場。BESSが考える未来の暮らしを体現した特別モデル4棟と小屋、センタードームをご覧いただけます。
BESS MAGMA LOGWAY, NIPPON
東京都目黒区青葉台1-4-5
営業時間:10:00〜18:00
休み:水・木・金(祝日の場合は営業)
TEL.03-3462-7000
https://bessmagma.bess.jp/
◇ ◇ ◇
柳沢小実(やなぎさわ・このみ)
エッセイスト。日本大学藝術学部写真学科卒業。衣・食・住・旅に造詣が深く、著書は30冊以上、雑誌連載も多数。収納好きが高じて整理収納アドバイザー1級を取得。身軽ですっきりとした暮らしにファンが多い。
〈撮影/飯貝拓司 取材・文/村山京子〉
提供/BESS
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです