(『天然生活』2021年12月号掲載)
ここにいるとやりたいことがどんどん浮かんできます
自然が大好きで、共通の趣味は登山やトレイルランニング、という永野宏和さん、美沙子さん夫妻。新居に選んだのがBESSの木の家「ワンダーデバイス」でした。
「以前からログハウスに興味があり、たまたま旅先でBESSの展示場を見学したんです。まだ独身でしたが、『いつか家を建てるならここだ!』と決めていました」と宏和さん。
一方、美沙子さんは、当時はピンとこなかったのだそう。
「でも彼の話を聞くうちに、一緒に暮らしを楽しむ風景がイメージできて、私もワクワクしていました。住まいに合わせてインテリアの好みもずいぶん変わりましたね」
新居での暮らしが始まったのは、2019年12月のことでした。その数カ月後にはコロナ禍でふたりともリモートワークになり、美沙子さんは現在9カ月の慧(けい)君を出産。夫妻で育休を取得したため、家族で過ごす時間が格段に増えました。

慧君とダーニングを楽しむ美沙子さん。「冬は薪ストーブの火を見ながらくつろぐひと時が何よりも幸せ」。リビングテーブルは宏和さんのDIY
アクティブな永野さん夫妻の “ステイホーム” は実に豊か。
コンポストでの土づくりから始まる家庭菜園、家の端材を使ったDIY、味噌を仕込んで、ピクルスなどの保存食をつくり、その合間にパンやお菓子を焼いて……。
「ここにいるとやりたいことがどんどん浮かんできて、時間が足りないくらい」と美沙子さんがいえば、「庭に出て土いじりをしていると一日があっという間。もうすぐ里いもやさつまいもも収穫できそうです」と宏和さんも笑います。
非常事態だからこそ、ポジティブに。永野さんご夫妻の住まいには、いまできることを見つけて楽しむヒントがつまっています。

有孔ボードの壁には流木やドライフラワーをディスプレイ。美沙子さんのセンスを感じさせます
木に包まれているという安心感が紡ぐ、家族の健やかな時間

育休中の宏和さんと美沙子さん。平日でも親子3人で昼食をとります。慧君の離乳食は宏和さんの担当

土間から見たリビングダイニング。無垢のパイン材の床は、湿気が多い日もさらっとした肌触りで、気持ちがいいのだそう


小さな庭で里いもやしょうがのほか、おくら、なすなどを育てています。「新しょうがは自家製の味噌をつけて食べると最高」

靴下やパンツなどのすり切れをダーニングでお直し。「布と糸の配色を考えるのも楽しくて。新品のときよりも愛着がわきます」

2階オープンスペースは美沙子さんのワークスペース。窓から望む借景に気持ちが和みます。春には満開の桜が見られるそう

野菜がたっぷりの彩り豊かなパンは宏和さんのお手製。「本を片手に見よう見まねでつくっています」

毎年、味噌を仕込むという美沙子さん。山椒の塩漬けや豆のピクルス、とうがらしのしょうゆ漬けなども手づくり

宏和さんはパンだけでなくおやつづくりにも挑戦。ビスコッティやスコーンなど素朴な焼き菓子が好み
BESSの木の家「WONDER DEVICE(ワンダーデバイス)」

リビングからウッドデッキへ大開口でつながるオープンな「ワンダーデバイス」。発想次第でさまざまな住まい方がかなうシンプルな設計です。
「凹凸がなく、自由度の高いデザインが決め手になりました」と永野さん夫妻。子育て、手仕事、家庭菜園……。木に包まれる心地よさを味わいながら、家時間をおおいに楽しんでいます
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全国に40カ所あるBESSの単独展示場 “LOGWAY” では、広大な敷地にBESSのモデルが点在し、安心してゆったりとBESSの提案する暮らしを体感できます。
https://www.bess.jp/logway/
提供/BESS
〈写真/山川修一 取材・文/村山京子〉
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです