(『天然生活』2018年4月号掲載)
すき間や仕切りにも。暮らしのなかで生きるかご
かご収納1
ロープやはしごでかごをハンギング
天井に渡したはしごや頑丈な縄ロープに取り付け、S字フックで吊るす、高い位置のかご収納。
「お菓子や、仕事で使うラッピングのひも、仕事の道具など、子どもに触らせたくないものなどを入れてます」
かご収納2
ランドリー空間では大きなサイズが必須
通気性のいいかごは、ランドリーまわりの道具としてうってつけ。洗濯機脇に置いた水に強い竹かごは、汚れた洗い物入れにもぴったり。手前のあけびのかごは、洗濯物を物干し場に運ぶときや、リネン入れに使用。
かご収納3
細長いスリムな形は、すき間収納に活躍
どうしてもあいてしまう壁とのすき間。このデッドスペースを活用するために、細身のかごを制作。
「取っ手を付けて、引き出しやすいようにしました」。すき間に合わせて、縦長の包装紙類をしまって。
かご収納4
ルームシューズ入れは持ち運びができる取っ手付きに
アトリエの入り口に置くルームシューズ入れは来客の目につくものなので、デザインのかわいらしいものを。口の開き加減、ほどよい深さなど、手持ちのなかから、サイズがぴったりのものを選ぶ。
かご収納5
ミニサイズのかごは小物の仕切りに
幾つあってもいいと、ずっと昔に旅先で買った小さなかご。「たしか、ハワイで。素材感も軽やかで、南国っぽい素朴さが好き」。深さもあるから、ボタンやアップリケなど、細かな裁縫道具の仕分けに便利。
かご収納6
かごと食器棚のフレームを組み合わせてリメイク
以前に使っていたラタン家具の引き出しを再利用。かごの高さに合わせて、食器棚に横板を取り付けた。
「台所は、奥のものまで楽に取り出せる引き出し収納が便利。ここでも、昔のかごに助けられました」
かご収納7
中が見えるバスケットには防寒アイテムをまとめて
3月でも、山形はまだまだ厳しい寒さ。出かけるときに外の温度を確かめて、その日の天気によっては、ニット帽をかぶったり、厚手の靴下にはき替えたり。防寒アイテムは、取り出しやすい玄関脇に。
熊谷さんの‟紙”収納
ちょうどいいものを探します。なければ、サイズを合わせて編んでいます。
アトリエで使っている請求書入れや名刺入れ、ペン立てまで、かごで統一。出し入れしやすいオープン仕様で、気軽に持ち運びができる大きさもうれしい。
取っておくべき書類をしまうケースがないことに気づき、中が見えて、A4サイズが入るように編んだ。家族4人分を編んで、デスク脇に並べる予定。
山形の郵便屋さんは、冬場はドアの外ではなく、玄関の中まで配達してくれる。玄関先に吊るしたクルミの皮の小さなかごは、熊谷家の郵便受け。
電話帳など、棚に入りきらない高さの本は、棚の横に、取っ手付きのかごに入れてひっかけておく。使う場所の近くに、さりげなく収納できるのが利点。
〈撮影/飯貝拓司 取材・文/福山雅美〉
熊谷 茜(くまがい・あかね)
20代で単身、山形に移住し、かご作家となる。月に1~2日(冬季除く)、「kegoya open day」としてアトリエを開放。
http://kegoya.me
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです