時間をかけてゆっくり仲良くなろう
ベルを保護施設から引き取り、家族として迎えた日から、もうすぐ1年。わが家に来た頃は平均体重よりも痩せていて、心雑もありとのことで、私も夫も心配がつきませんでした。
子どもたちは念願の犬との生活がうれしくて、早くベルを触りたそうで。でも知らない場所に来たばかりのベルはやはり警戒していました。
それが子どもたちにとって少しさびしそうではありましたが、「大丈夫。時間はかかるかもしれないけど、ベルのペースに合わせてゆっくり仲良くなろう」と家族で決め、少しずつ距離を近づけていきました。
その子どもたちの我慢と努力のかいあってか、少しずつベルの警戒がとけていったのだと思います。
ベルのはじめての友だち犬
ベルが家族になった2週間後。弟家族にも新たな家族が仲間入りしました。ベルと同じ保護施設から引き取ったトイプードルのバディ。
‟バディと会ったら仲良くできるかな? ほかのワンちゃんとの相性はどうかな?”など、またまたいろいろ考えましたが、そんな心配も必要なかったようで、初めてバディに会ったベルは、まるで以前から知っていたかのようにすぐに仲良くなりました。
きっとベルはわが家に来たばかりで慣れない生活に戸惑い、緊張して疲れていただろうけど、楽しそうに遊ぶ姿を見て‟バディのおかげで少し緊張がほぐれたんじゃない?”と思いホッとしました。
弱ったベルのためにDIYしたスロープ
ベルを引き取るとき、望まない妊娠をさせないためにも‟避妊手術をすること”と、契約書に記載してありました。
病院へ行き、わが家に来て3ヶ月後に受けた避妊手術。
術後は見たことのないくらいグッタリし、明らかにいつもの元気もなかったベルですが、一番辛そうだったのはみんながいるソファにのぼり降りできないこと。
ジャンプしたら傷口が痛かったんでしょうね……。そんな話を家族としていたら、ウッドデッキに出てなにやらDIYし始めた夫。
そして「ベル! これでソファにのぼれるし降りるのも痛くないよ」って持ってきたのは大きなベル専用のスロープでした。
この夫お手製スロープのおかげでソファに乗ることも降りることもできたベル。ただ、数日後にはスロープを使わなくても大丈夫なくらい回復したので、スロープはすぐさま撤去しましたけどね(笑)
ベルのためとはいえ、甘々な夫にちょっとビックリしつつ、素早い行動と発想に感謝でした。
動物を飼うということ
動物を飼うということは決していいこと、楽しいことばかりではありません。
自分の用事や仕事がどれだけ忙しくても、雨が土砂降りでも学校の宿題が終わっていなくても、お散歩に行くのを待っている家族がいます。
食費もかかるし注射や病院代もなかなかな金額です。正直、大変なこともたくさんあります。
でもそれ以上に、楽しいことやベルから学ぶことがたくさんあります。
特に小学生の双子たちには、言葉が話せない生き物への対応の仕方や、思いやりの気持ちが強くなった気がします。
ベルがわが家の家族になってもうすぐ1年。もし、あのときベルを引き取らなかったら、わが家は今どんな感じかな? ベルにもし心雑がなかったら、まだまだ繁殖犬として小さな世界しか知らないままだったのかな? と、いろいろ考えるときもあります。
ベルにとってどちらが幸せなのかもわかりませんが、少しでもわが家の家族になってよかったと思ってもらえていたらうれしいなと思います。
そして、"家族になってくれてありがとう"と家族一同、思う毎日です。
最後になりましたが、今まで長い間、保護犬ベルとの暮らしを読んでくださったみなさま、本当にありがとうございました。
1匹でも多くの保護犬の命が救われますように。そして世界中のワンちゃんが幸せに暮らるように心から願っています。
tomooo.25
夫、双子の男の子、元保護犬ベル、キンクマハムスターの4人+2匹暮らし。自宅の家具をほぼすべてDIYでカスタム。休みの日は家族でDIYをしたり、釣りやキャンプに行ったりとアウトドアが大好き。ベルを迎えてからはベルとの朝夕の散歩が毎日の日課。DIYのアイデアや、家族やベルとの暮らしについてinstagramやブログで日々更新中。
インスタグラム:@tomooo.25
ブログ:https://profile.ameba.jp/ameba/tomooo-25/