***
ちょっとしたコツで、ぐっとおしゃれに。
スタイリスト・植村美智子が、約25年の仕事を通して培ったコーディネートの経験とファッションの知識を生かし、季節ごとに陥りがちな、おしゃれの悩みを解決します。
インナーをなじませるポイントとは?
インナーは、心地よく快適にファッションを楽しむための重要なアイテム。
基本的には、ファッションの邪魔をせず、ひっそり忍ばせるということが鉄則です。
そうさせるためのポイントをいくつか上げていきます。
◆色を合わせる
見せるつもりはないインナーが見えているのは絶対にNG。
でも、何かの拍子に袖口や衿元から、ちらっと見えてしまうこともありますよね。
であれば見えないように、七分袖やネックラインが大きくあいたインナーを選べばいいのかもしれませんが、私としては、覆われている部分を少しでも多くしたい!
なので、トップスに同化させてしまうという手を使います。
黒のトップスであれば、クロのインナーを。
白のトップスであれば、白のインナーを。
あくまでもチラ見えしてしまったときの予防。
ピッタリしっかり色を合わせなくても大丈夫です。
<グリーン×グリーン>
今シーズン多く出ているグリーンのアイテム。
それに合わせグリーンのインナーも登場しています。
全く同じ色ではなくても、同系色を選ぶことで、チラ見えしたときの違和感をなくせます。
<柄ものの場合>
柄ものの場合、袖口の色に合わせるとなじみが良くなります。
インナーにはないような色のトップスの場合。
突然ではない色、ボトムス含め、コーディネートの中に入っている色を投入してみてください。
<中の白Tシャツと合わせる>
ちなみに私の場合、ニットの下に白のTシャツを着ることが多いので、ニットではなく、Tシャツからつなげて、インナーは白を着ることが多いです。
◆着ぶくれしない重ね着
インナーを重ねすぎて、着ぶくれしてしまっては元も子もありません。
ポイントは関節部分をスッキリさせること。
長袖と長袖を重ねると暖かいのはたしかですが、窮屈さが出るうえに、脇がもたつき着心地も悪くなってしまいます。
着ぶくれしない、心地良い重ね着を目指します。
暖かい長袖インナーが最優先なので、首元と裾で効かせる白のカットソーをノースリーブにし、スッキリ重ねます。
長袖のインナーを裏起毛のタイプなど、しっかり暖かいものにすれば、袖の部分に物足りなさは出にくいはずです。
どうしても、もの足りなさを感じる人は、タンクトップを、肩に少しかかるフレンチスリーブのものにしたり、アームウォーマーをプラスしてみたりするといいかもしれません。
寒い冬もファッションを楽しめますように。
来月は、スニーカーのお話です。お楽しみに!
【問い合わせ先】
◆アデュー トリステス|03-6861-7658
https://store.bigi.co.jp/shop/adieutristesse/
◆信和ニット|0120-72-4151
https://www.kisyu-hadagi.jp/
<スタイリング/植村美智子 撮影/山田耕司>
植村 美智子(うえむら・みちこ)
大阪府吹田市出身。文化服装学院アパレルデザイン学科卒業。アシスタント経験後、1996年にスタイリストとして独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。2010年、ファッションコーディネートサービス「Liltin'(リルティン)」を立ち上げ、個人向けのコーディネートを開始する。ひとりひとりとじっくり向き合うことを大切にし、ファッションを楽しんでもらえることを目指したパーソナルスタイリングが人気を呼ぶ。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、電子書籍『「今の自分」に似合う服』(扶桑社)などがある。
https://uemuramichiko.com/
Liltin' ファッションコーディネートサービス
https://liltin.com/
※ ※ ※