(別冊 天然生活『エコでやさしい暮らし』より)
日用品費を見直すポイント
さまざまな商品があるものの、使いまわせるもの、代用できるものも多いので、よく見極めましょう。
買ったものに記録を残しておく
ラップや洗剤、ティッシュペーパーなど、比較的、日持ちのするものは、パッケージに購入年月日、購入場所、購入金額を書いておけば、次回はどこでいくらで買ったらいいかの目安になり、また、どのくらいで消費するのかを知ることができるので、おすすめ。
しかも、次回はもっと長持ちさせようと、使い方を見直すきっかけにもなります。
「使い捨て」のものに頼る習慣をやめる
掃除用具や衛生用品、キッチングッズなどには使い捨て商品がたくさんあります。でも、節約のためには使い捨てを見直すことも考えて。
たとえばウエットティッシュは、おしぼりや雑巾などの布に替えれば洗って何度でも使いまわせます。
洗剤類は世帯に合ったサイズを選ぶ
世帯の人数や構成によって、日用品の消費量は異なります。お得だからとむやみに大容量のものを買うと、場所ばかり取って消費し切れないことも。
通常サイズを、そのつど、セールで安く買うほうがお得なこともあります。
重曹や米のとぎ汁を活用して
重曹は粉末のままお風呂掃除や茶渋取りに使ったり、水で薄めてふき掃除に使ったり、ペースト状にして油汚れにパックしたりと、いろいろな掃除に使えます。
また、米のとぎ汁は、つけおきすると弁当箱や食品保存容器のにおい取りになり、カレーやシチュー鍋の汚れも落とせたり、フローリングの床磨きにも使えたりします。
お出かけ費を見直すポイント
事前準備が大切。お出かけ前に、お得になるサービスやお得なチケットなどの情報をしっかり集めて。
ガソリン代
「エコドライブ」で省エネを
車は運転方法によって燃料の消費量が変わってくるので、加速や減速をなるべく控えたり、高速道路では速度を控えるなど、エコドライブを心がけましょう。
また、タイヤの空気圧が低くても、車体が重くても、燃費は悪化します。空気圧はスタンドで点検してもらい、積みっぱなしの重い荷物があれば降ろしましょう。
外食代
お出かけ前に「炊飯」をセットして
家族での外出時「ついでにごはんを食べて帰ろう」ということになりがち。そんなときに「家に帰ればごはんが炊けている」と思えば余計な出費を防げそう。
出かける前にはタイマーで炊飯器をセットすることを習慣にしましょう。
旅費
申し込むタイミングで、安くなる方法を知る
飛行機や電車、高速バスなどの各社では、早く申し込めば運賃が割引になる「早割」や、直前になって余っているチケットを格安に売る「直前割」などもあるので、確認してみましょう。
旅費
旅行積み立てで、お得に家族旅行を
旅行が好きな人には、旅行会社や航空会社にお金を預ける「旅行積み立て」がおすすめです。
満期に受け取る金額と積み立てる期間をいろいろ選べるので、自分のペースで積み立てることが可能。また、年利にすると1.5~3%と銀行の金利よりもお得です。
ただし、満期に受け取れるのは、旅行券なので、ご注意を。
見直すことで大きく削れるお金
固定費は金額が大きいだけに、見直し効果も期待できます。
【住居費】
手取りの3割以上なら、固定費の見直しを
住居費が手取り月収の3割を超えてしまうと貯蓄が困難。通信費やほかの固定費を削るなど、家計の見直しを。
【保険料】
家族の増減、住宅購入のタイミングで再検討を
生命保険はライフスタイルの変化に伴って見直すもの。同じ保険に入りっぱなしの人は見直してみましょう。
【通信費】
購入時に設定された、有料サイトをチェック
携帯の料金設定が自分に合ったものかは随時、見直し、購入時の有料サービスも、必要がなければ外しましょう。
【車両費】
使用目的を考えて、いま一度、検討しても
年に数回しか乗らないような人は、レンタカーやカーシェアリングを利用したほうが、大幅な節約になります。
【子ども費】
習い事は、親の意思より子どものやる気を重視
子どもがやりたいものだけに絞らないと大変な負担に。自治体などが格安で行っている教室を調べるのも手です。
〈イラスト/祖父江ヒロコ 取材・文/秋山由紀〉
丸山晴美(まるやま・はるみ)
ファイナンシャルプランナー。22歳で節約に目覚め、26歳でマンションを購入。その体験をもとに節約アドバイザーとなり、TV、雑誌などで活躍。著書に『年金生活の不安、解消します』(幻冬舎)など。
※ 記事中の情報は取材時のものです
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坂井より子さん、早川ユミさん、服部雄一郎さん・麻子さん、青木美詠子さん、本多さおりさんなど、15人の方々に、自然に寄り添う暮らしの様子を見せていただきました。
共通しているのは、楽しみながら工夫していること。それが、結果的にエコな暮らしにつながっていくような気がします。
自分にも地球もやさしく、心地いい暮らしのヒントを、この本の中に見つけてみてください。
【CONTENTS】
第1章 循環する暮らし/第2章 フードロスを減らす/第3章 お金の使い方を見直す/第4章 掃除・洗濯。道具のお手入れ/ごみを、ごみにしない暮らし方/始めよう、コンポスト生活/プラスチックを減らす生活