(『天然生活』2022年10月号掲載)
acutti・圷みほさんが訪ねる
程々に家族がつながる家
「開放的な空間なのに、陰影や奥行きを感じます。深みのある色合いも落ち着きますよね」
やわらかな口調で話すのは、圷みほさん。毎日の暮らしに寄り添うものを取り扱うウェブショップ「acutti」を運営し、多くのファンに支持されています。
圷さんが訪れたのは、BESSの「程々の家」。重厚な木の質感や斜め天井を駆け上がるような登り梁の力強さが、空間全体に落ち着きをもたらしています。
一方で、リビングダイニングの横幅いっぱいの大胆な吹き抜けは、なんとも伸びやか。
小学1年生の子どものお母さんでもある圷さんは、「別々に過ごしても、お互いがどこにいるかわかるという安心感があります。キッチンで料理をしていても娘が呼ぶ声にすぐに気づけるし、リビングからロフトで宿題をしている娘に声をかけることもでき、家じゅうでコミュニケーションがとれそう」と笑います。
現在、圷さんが家族3人で暮らすのは、築40年の集合住宅をフルリノベーションした住まい。コンクリート打ちっぱなしのモダンな内装に、北欧やイギリスのヴィンテージ家具や日本の古家具を上手に組み合わせています。
「いまの住まいに愛着はありますが、いつかは生まれ育った栃木に移って、自然の中で暮らしたい」
思い出すのは小さい頃によく訪れた大好きな祖母の家。時を経た木の質感や昔ながらのシックなタイルのデザインが、圷さんの審美眼の源です。
「『程々の家』は個性的でいて、実はいろいろなテイストが似合う家。内と外の境界があいまいなのも、自然の中で暮らしたい未来の私にぴったりです」
住む人の成長や変化を拒まないおおらかな木の家。程々のいい加減であることこそが、快適な家の条件なのかもしれません。
圷さんが「程々の家」で見つけた、ゆるやかなつながり
家族の気配を感じる開放的な間取り
広々としたロフトは使い勝手抜群
気持ちにもゆとりを生み出す土間
心身ともにくつろげる板壁の浴室
さりげなく視線を遮るガラスの引き戸
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圷みほ(あくつ・みほ)
毎日の暮らしを楽しくする衣・食・住がコンセプトのウェブショップ「acutti」を運営。インスタグラム(@mih0n)で紹介する自宅の様子や家族との暮らしぶりも人気。
https://www.acutti.com/
BESSの木の家「程々の家」
多様なスタイルを取り入れて、自分らしい暮らしに昇華させる懐の深さこそ日本人の感性。「程々の家」にはそんなおおらかさが体現されています。
目指したのは “究極のいい加減” 。正統な和のようで遊び心にあふれ、静ひつさと開放的な明るさが同居する木の家が、住む人の「程々」を映し、次の世代へと伝えていきます。
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全国に40カ所あるBESSの単独展示場「LOGWAY」では、BESSの提案する木の家での暮らしを体験いただけます。毎月第2日曜日に、BESSオーナーの自宅をリモートで紹介する「クラシガエLIVE」や、暮らし体験ができるイベントを開催中。
https://www.bess.jp/logway/
〈撮影/飯貝拓司 取材・文/村山京子〉
提供/BESS
※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです