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ちょっとしたコツで、ぐっとおしゃれに。
スタイリスト・植村美智子が、約25年の仕事を通して培ったコーディネートの経験とファッションの知識を生かし、季節ごとに陥りがちな、おしゃれの悩みを解決します。
違和感のない秋口スタイルのポイントとは?
9月。カレンダー的には秋でも、気温はまだ高く、体感的には夏服のままでもOK。
とはいえ、日差しや空気は秋の気配で、夏服のままではちょっと違和感が……。
そんな気持ちが生まれるタイミングが、もうそろそろやってきます。
まばゆいきれいな色や、見た目ですぐに分かる涼し気な素材のアイテムであれば、しまい込むときが来たと判断しやすいですが、判断が難しいアイテムも多々ありますよね。
その頃になると、コーディネートサービスのお客さまからも、「この服は今着ても大丈夫ですか?」と写真が送られてくることが多くなります。
夏すぎる服装だと、“ひきずってる”感があり、秋すぎる服装だと、“頑張ってる”感が出てしまう、微妙なタイミング。
本格的な秋になるまでの短い期間のことですが、服装に悩まされてしまうことが多い時期です。
気温的にも、見た目的にも、違和感なく秋口のスタイルをつくってくれるアイテムをわかりやすく選別する方法を考えてみました。
ボトムスに関しては、オールシーズンOKなものが増えている昨今。
今回は、頭を悩ますことが多い、トップスを考えていきます。
キーポイントは色や袖丈
まず頭に置きたいのは、この2項目。
◆温かみのある色、深い色
◆ひじが隠れる袖丈
このどちらかがハマっていれば、ひとまずクリア。
温かみのある色、深い色であれば、ひじが出ていてもOK。
ただ、肩は隠れていた方がいいように思います。
そして、五分袖以上であれば、リネンやシアー感ある素材もOK。
もちろん、両方兼ね備えているものもOKです。
条件をクリアしたそのアイテムを着て、初秋の風景の中に立っているのをイメージしてみてください。
それで違和感がなければOKです!
それでもまだ自信がないようであれば、悩んでいるそのアイテムはやめておくのが懸命。
そもそも悩んだ時点で、NGの可能性は高いと思うので。
次回は、足元について考えていきます。
【問い合わせ先】
◆アデュートリステス|03-6861-7658
https://store.bigi.co.jp/shop/adieutristesse
◆ ヴェリテクール|092-753-7559
http://online.veritecoeur.com/
◆エムケースクエア|06-6534-1177
https://manon-japan.com/
<スタイリング/植村美智子 撮影/山田耕司>
植村 美智子(うえむら・みちこ)
大阪府吹田市出身。文化服装学院アパレルデザイン学科卒業。アシスタント経験後、1996年にスタイリストとして独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。2010年、ファッションコーディネートサービス「Liltin'(リルティン)」を立ち上げ、個人向けのコーディネートを開始する。ひとりひとりとじっくり向き合うことを大切にし、ファッションを楽しんでもらえることを目指したパーソナルスタイリングが人気を呼ぶ。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、電子書籍『「今の自分」に似合う服』(扶桑社)などがある。
https://uemuramichiko.com/
Liltin' ファッションコーディネートサービス
https://liltin.com/
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