冬の外出の強い味方“手袋”。防寒アイテムとして割り切り、コーディネートに合う・合わないを考えず使っている人も多いと思いますが、それだとちょっともったいない気もしてしまいます。今月は、手袋をコーディネートの一員にする方法を考えていきます。今回は、おしゃれな雰囲気を高める、ちょっとしたポイントです。
おしゃれ度がグッとアップする手袋づかい
今回は、よりおしゃれに、気分よく手袋を合わせていくポイントをいくつかお話していきます。
◆異素材合わせ
アウターと同じ色の手袋を合わせる場合、わかりやすく違う素材のものにするとおしゃれ度はぐっとアップします。
起毛していないウールや、つるっとしたナイロン素材のアウターにはフリースやボアなどの起毛素材。
逆に、エコファーやボアのアウターには、表面に凹凸のないレザーやシンプルなニットの手袋を。
そして、ニットのストールを巻くときは、手袋はニット以外のものを。
ニットのストールを巻き、手袋はフリース素材のものを。
違う素材のものを合わせることで、それぞれの良さが際立ちます。
◆柄ものアウターとの合わせ方
柄ものコートの場合、そのなかの柄の色を拾うとまとまりよくなります。
でも、柄とまったく同じ色を手に入れるのが難しいことも。
そんなときは、柄のなかの色とグラデーションになるような、同じ色調の色を合わせても、違和感なくまとまります。
リバティプリントのダウンコートにブラウンのグローブを合わせます。
柄のなかには見当たらない色ですが、色のトーンが同じなので、違和感のないコーディネートに。
◆今回使った手袋たち
来月もお楽しみに!
【問い合わせ先】
◆セムインターナショナル|092-622-5221
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◆tet.(テト)|0879-25-3010
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◆ポルテ デ ブトン|03-6277-2973
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「おしゃれのABC」とは……
ちょっとしたコツで、ぐっとおしゃれに。ちょっとしたコツで、ぐっとおしゃれに。
スタイリスト・植村美智子が、約25年の仕事を通して培ったコーディネートの経験とファッションの知識を生かし、季節ごとに陥りがちな、おしゃれの悩みを解決します。
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<スタイリング/植村美智子 撮影/山川修一>
植村 美智子(うえむら・みちこ)
大阪府吹田市出身。文化服装学院アパレルデザイン学科卒業。アシスタント経験後、1996年にスタイリストとして独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。2010年、ファッションコーディネートサービス「Liltin'(リルティン)」を立ち上げ、個人向けのコーディネートを開始する。ひとりひとりとじっくり向き合うことを大切にし、ファッションを楽しんでもらえることを目指したパーソナルスタイリングが人気を呼ぶ。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、電子書籍『「今の自分」に似合う服』(扶桑社)などがある。
https://uemuramichiko.com/
Liltin' ファッションコーディネートサービス
https://liltin.com/
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