• 暑い日が続くと食べたくなるのが、冷たくてツルツルのそう麺。簡単につくれるからこそ、ちょっとしたコツで、ぐんとおいしさがアップします。 おばあさまとお母さまも料理研究家という家庭で育った、きじまりゅうたさんに、代々伝わるきじま家の本当においしい「そう麺のゆで方と盛りつけ方」を教わりました。

    きじま家のそう麺

    画像: きじま家のそう麺

    「時間が経っても伸びず、箸で取りやすい。しかも、つゆに浸したときにすっとほぐれて食べやすく、つゆも薄まらずに最後までおいしい。忙しいスタッフが、時間差で食事をとっても、みんながおいしく食べられるよう、祖母が工夫して出すようになったというそうめんです」(きじまさん)

    画像: きじま家に代々伝わる「ずっとおいしい」そう麺のつくり方/きじまりゅうたさん youtu.be

    きじま家に代々伝わる「ずっとおいしい」そう麺のつくり方/きじまりゅうたさん

    youtu.be

    材料(3~4人分)

    そう麺 300g
    めんつゆ 適量
    お好みで薬味(写真は刻んだみょうがと長ねぎ)

    つくり方

    【ゆでる】

     ゆでる前に、麺を束ねているリボンを外しておく。

    画像: 「焦るとなかなか外れないリボン。鍋に麺を入れる際に慌てないように外しておきましょう」

    「焦るとなかなか外れないリボン。鍋に麺を入れる際に慌てないように外しておきましょう」

     深めの鍋に半分くらいの高さの水を入れ、湯を沸かす。深めの鍋を使うのが、吹きこぼれないコツ。

    画像: 「深めの鍋を使うことで、吹きこぼれ防止にもなるし、それほど多くない湯量でもきれいにゆがけます」

    「深めの鍋を使うことで、吹きこぼれ防止にもなるし、それほど多くない湯量でもきれいにゆがけます」

     麺を一気に入れて、箸でほぐしながら袋の表示通り(1分30秒~2分)にゆでる。

    画像1: つくり方
    画像: 「この深さの鍋なら、吹きこぼれないと思います」。吹きこぼれやすい人は、浅い鍋に水を上の方まで入れているかも?

    「この深さの鍋なら、吹きこぼれないと思います」。吹きこぼれやすい人は、浅い鍋に水を上の方まで入れているかも?

     もしも、吹きこぼれそうになったら、一旦火を止めて、落ち着いたら再度火をつける。

    画像2: つくり方

    「ふきこぼれそうになったらびっくり水を入れる方法がありますが、水を注ぐと湯温が下がり、上がってくるまで時間がかかります。そこで、うちでは火を一回止めてしまいます。再度火にかけ、そこからは弱火でゆで上げたほうが、効率がいいと思います」(きじまさん)

    画像3: つくり方

    【締める】

     麺がゆで上がったら、まずはざるに上げて、湯をきる。

    画像4: つくり方

     そのまま、水をためておいたボウルにざるごとひたして、流水にさらしながら粗熱を取る。

    画像: 「麺が熱すぎて氷が溶けてしまうだけなので、ここで水に氷を入れておく必要はありません。氷は粗熱を取ったあとで使います」

    「麺が熱すぎて氷が溶けてしまうだけなので、ここで水に氷を入れておく必要はありません。氷は粗熱を取ったあとで使います」

     手で全体が触れるようになったら、粗熱を取りながら、麺の表面をよくもみ洗いしてぬめりを取る。何度か水を替えながら、ぬるさも感じないくらい熱が取れて、水が濁らなくなるまで、しっかりと。

    画像5: つくり方

    「ある程度しっかりこすり合わせてあげると、表面のぬめりがとれて、ツルっとシコシコ感が出てきます」(きじまさん)

    画像6: つくり方

     ボウルに氷を加えて混ぜる。水がキンキンに冷えたら、少し(約1分)おいて麺をよく冷やす。これによって麺が締まり、時間が経っても伸びなくなる。

    画像: 「ここからは麺を締める作業」

    「ここからは麺を締める作業」

    画像: 「冷たい氷水にさらし、少し(1分ほど)おきます」

    「冷たい氷水にさらし、少し(1分ほど)おきます」

    【盛りつける】

     麺を親指と人差し指でひと口分ずつつまむ。

    画像: 「麺をひと口大にまとめることで食べやすく、麺についた水分もきれるのでおいしい」

    「麺をひと口大にまとめることで食べやすく、麺についた水分もきれるのでおいしい」

    10 中指を添えて親指を外し、写真のように人差し指と中指で麺をはさむ。

    画像7: つくり方

    11 反対の手で、麺の先を人差し指と中指にくるっと巻きつける。

    画像8: つくり方

    12 ザルや皿に盛り付ける。

    画像: 「慣れてくると早くなるし、みんなでやるとパパっとできますよ」

    「慣れてくると早くなるし、みんなでやるとパパっとできますよ」

    でき上がり

    画像: 「めちゃくちゃ食べやすいので、おすすめです。ぜひやってみてください」

    「めちゃくちゃ食べやすいので、おすすめです。ぜひやってみてください」

    〈料理/きじまりゅうた 取材/吉田佳代 撮影/山川修一〉

    きじま りゅうた
    料理研究家。3代続く料理研究家の家庭に育つ。基本を踏まえたつくりやすい料理にファンが多い。雑誌やテレビ、ラジオなどのほかYouTuberとしても活躍。公式YouTubeチャンネル『きじまごはん』では、いつもの料理が楽しくなる動画や、ちょっとしたコツをていねいに紹介している。

    きじまごはん 【料理家きじまりゅうた公式チャンネル】
    https://www.youtube.com/channel/UCoKFbpjl1NtoxQ9O6CqvrOA

    『天然生活』2023年9月号の「記憶に残る わが家の味」では、ここでご紹介したきじまりゅうたさんの「そう麺」のほか「きじま家の鍋しぎ」をはじめ、阿川佐和子さん、寺田本家・寺田聡美さんの「わが家の味」のエピソードとレシピをしています。



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