• 今月は、おしゃれを楽しむためのQ&Aです。お客さまからいただくことの多い質問、相談内容をピックアップ。気になっているけど、なんとなくそのままになっていたような疑問、お悩みにお答えしていきます。今回は、大人のTシャツ問題です。

    Q. Tシャツが似合わなくなりました。でも着こなしたいんです!

    カジュアルアイテムの代表とも言えるTシャツ。

    暑い季節、思いっきり活躍させたいところですが、上半身や腰回りのフォルムの変化、年相応の醸し出す雰囲気により、着こなすことが難しくなった……と感じている大人の女性は多いようです。

    フレアスリーブになっていたり、裾がラウンドしていたり、コクーンシルエットになっていたり、少しデザインの入ったものであれば、大人の女性が着こなすのも難しくありません。

    でも、大人になったいまでも、いわゆる普通のTシャツを着こなしたいですよね。

    A1. ビッグTシャツをふんわりINしてみてください。

    おすすめしたいのは、しっかり着丈のあるビッグTシャツの裾を、ふんわりINする着こなし。

    ふんわりインすることで、フェミニンさが生まれ、大人の女性にもなじむ雰囲気が出てきます。

    そして、コーディネートに締まりも出るので、カジュアルながらもお出かけスタイルとして、しっかり成り立ってくれます。

    え? インするの? それはちょっと……と思った方も多いと思いますが、大丈夫。

    気になるお腹も目立たなくしてくれる、私たちの味方のインする着こなしです。

    Tシャツの選び方

    まず、Tシャツの選び方です。

    ふんわりINをするためには、着丈が長いビッグTを選ぶことが重要。

    写真のTシャツのように、着丈がしっかり長ければ、ふわっとINすることが可能です!

    画像: すべて、スタイリスト私物

    すべて、スタイリスト私物

    INのやり方

    IN(イン)をしていきます。

    最初から全てINしてしまわず、外に出している裾を、ちょっとずつウエストに挟み込んでいきます。

    身幅が広いトップスを収まり良くインをするには、タックをつくりながら挟み込んでいくのがポイントです。

    まずは、右側サイド寄りから。裾を指でつまみタックをつくります。(どちらからスタートしても大丈夫です!)

    画像1: INのやり方

    上から下に差し込むように、つくったタックをウエストに挟みます。

    画像2: INのやり方

    左側も同じようにタックを作り、挟み込みます。

    画像3: INのやり方

    後ろは、裾を中に折り込み整えるだけでもいいのですが、後ろも軽くインをしてバランスをとったほうが、品の良さは生まれます。

    画像4: INのやり方

    後ろはタックをつくらず、真ん中を軽く挟み込みます。

    画像5: INのやり方

    完成 です!

    画像6: INのやり方

    前から横、後ろに受かって、斜めに下がっていくラインをつくるようにするとバランスよくまとまります。

    画像7: INのやり方

    直線ではない、ふんわりした裾のラインが、大人の女性になじみやすいフェミニンさをつくりつつ、力感のない、余裕を感じさせるスタイルに仕上げてくれます。

    お腹をもう少し隠したい! ということであれば、もっとサイド寄りをインして、真ん中を少したゆませてみてください。

    ボトムスのシルエットによってもベストなバランスは変わります。

    そして、体型によってもベストな着丈は変わってきます。

    なかなか難しいかもしれませんが、きれいに整えすぎないことが重要。

    左右対称にならないよう、裾のラインがデコボコになるよう、あくまでもラフにまとめましょう!

    A2. カーディガンの力を借りましょう!

    ふんわりインするほどの着丈はないけど、気に入っている大好きなTシャツをうまく着こなしたい! という方におすすめしたいのが、カーディガンを腰に巻く手法。

    画像: スカート 17,600円/コンジェ ペイエ アデュー トリステス カーディガン 22,000円/アデュー トリステス Tシャツ 9,900円/コンジェ ペイエ アデュー トリステス

    スカート 17,600円/コンジェ ペイエ アデュー トリステス
    カーディガン 22,000円/アデュー トリステス
    Tシャツ 9,900円/コンジェ ペイエ アデュー トリステス

    ライトグレーのプリントTシャツに黒のスカートを合わせ、スカートと同じ色の黒のカーディガンを腰に巻いてみます。

    画像: A2. カーディガンの力を借りましょう!

    Tシャツの上からカーディガンを巻き、少しTシャツを引っ張り出します。

    ふんわりたゆませることで、やわらかい印象に。

    素敵に見せるポイントは、結ぶ位置を真ん中にしないこと。

    どちらかにずらし左右対称にしないこと。

    カーディガンをスカートと同じ色にし、なじませ、主張を弱くすることで、力感のない、さりげないおしゃれな雰囲気をつくることができます。

     

    次回は、「ボトムスの丈問題」に答えていきます。

    【問い合わせ先】

    ◆アデュー トリステス|03-6861-7658
    ◆コンジェ ペイエ アデュー トリステス|03-6861-7658
    https://store.bigi.co.jp/shop/adieutristesse

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    「おしゃれのABC」とは……

    ちょっとしたコツで、ぐっとおしゃれに。

    スタイリスト・植村美智子が、約25年の仕事を通して培ったコーディネートの経験とファッションの知識を生かし、季節ごとに陥りがちな、おしゃれの悩みを解決します。



    <スタイリング/植村美智子 撮影/林 紘輝(人物)、山川修一(静物)>

    画像: 【問い合わせ先】

    植村 美智子(うえむら・みちこ)
    大阪府吹田市出身。文化服装学院アパレルデザイン学科卒業。アシスタント経験後、1996年にスタイリストとして独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。2010年、ファッションコーディネートサービス「Liltin'(リルティン)」を立ち上げ、個人向けのコーディネートを開始する。ひとりひとりとじっくり向き合うことを大切にし、ファッションを楽しんでもらえることを目指したパーソナルスタイリングが人気を呼ぶ。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、電子書籍『「今の自分」に似合う服』(扶桑社)などがある。

    https://uemuramichiko.com/

    Liltin' ファッションコーディネートサービス
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    天然生活の本『「今の自分」に似合う服』(植村美智子・著)

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