特別な場所で行った、小さなお話会
夏の始まりに開催した小さなお話会「salon de kaori」のお話をしようかしら。
会場は、わたしの友人夫婦が営む鎌倉・長谷にある全6部屋の小さなホテル「aiaoi」。
ここはわたしが誕生日にひとりで過ごす特別な場所です。
ラウンジの窓からは七里が浜が見えて「今日の波は穏やかね(荒いね)」という会話をしながら一杯のワインをいただくのがとても贅沢なひととき、aiaoiでの好きな過ごし方です。
皆さまの質問にお答えする2時間
「salon de kaori」の日程は7月9日、日曜日。
午前の部、午後の部、計36名の方がお越しくださいました。
テーマはあえて決めずに参加者から事前にいただいた質問にひとつひとつお答えをする形式のお話会。
正直、年齢も違う、置かれている状況も違う18名を前に2時間もお話をするって「シーンとしちゃったらどうしよう」「つまらなくて寝ちゃう方がいたらどうしよう」っていろんな不安もありました。
が、終わってみると2時間はあっという間で子育ての悩みにはわたしの失敗談も含め、経験を話し(参考になったかはわかりませんが)、夫婦の問題なら「そんな時期うちにもあったあった」と共感し、一緒に飲みながら笑って泣いてとても親密で温かいひとときとなりました。
心を元気に保つ秘訣とは?
トークイベントでよく受ける質問に、わたしの気持ちのもちよう(わたしはいつも楽しそうに見えるみたいなの)、心を元気に保つ秘訣を聞かれることが多いです。
答えはひとつ。
何事もどうせやるなら楽しもう!です。
めんどくさいな……ということがあったとしても「いやいや、この仕事を受けたのはわたし。ならばイヤイヤやるより楽しまないと損」と考えます。
考え方ひとつだなぁと思うの。こんな考え方ができるようになったのもいろんな経験をしてきたからこそ。「訓練」をしましたよ。笑
「かおりさんと会うと元気をもらえる」という言葉はわたしにとって最高の宝物。
心の中で「わたしは生まれてきた意味があったな」と両親に感謝し、温かな涙が出ます。
あらやだ、元気をもらっているのはわたしの方ね。いつもありがとう!
こんな気づきの時間を作ってくれたaiaoiの小室夫妻には感謝の気持ちでいっぱい。
おふたりの丁寧な時間の過ごし方、感謝の気持ちをもって人と接する姿勢には見習うことがたくさんで会うと背筋がピーンと伸びる、まさにわたしの充電スポットです。
さーっ、還暦へのカウントダウンが始まったわ。
年齢はただの数字というけれど「60」ってなんか特別な数字。ワクワクするぅ〜。
読んでくださってありがとー!
桜井かおり(さくらい・かおり)
文筆家。大手損害保険会社のOLを経て、東京・代官山「クリスマスカンパニー」にアルバイトとして勤務。その後、系列店のテディベア専門店「CUDDLYBROWN」で店長を務める。2001年3月、東京・松陰神社前で「カフェロッタ」をオープン。心のこもった接客に、全国からお客様が足を運び、お客様から相談やお手紙をもらうことも多かったそう。「カフェロッタ」は2021年9月末に建物老朽化のため、惜しまれつつ閉店。現在は、文筆業や、買い付けなどを行う。著書に『カフェロッタのことと、わたしのこと』『愛してやまないカフェロッタのことと、わたしのこと』(ともに旭屋出版)がある。
インスタグラム:@kaorilotta
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