• 「季節ごとに4足あれば、ほとんどのコーディネートに対応可能」とスタイリストの植村美智子さん。そこで、ふだんに活躍する靴を教えてもらいました。
    (『天然生活』2020年10月号掲載)

    靴を替えることで、全体の印象が変わる

    画像: 【春の4足】 上から反時計まわりに) 白のスニーカー(ジャーマントレーナー)/ リプロダクション オブ ファウンド(アイ ファウンド) 黒のオペラシューズ/ファビオ ルスコーニ(ファビオ ルスコーニ ジェイアール名古屋タカシマヤ店) 茶のローファー/マッキントッシュ ロンドン(モーダ・クレア) 白のレースアップシューズ/マーガレット・ハウエル アイデア(モーダ・クレア)

    【春の4足】
    上から反時計まわりに)
    白のスニーカー(ジャーマントレーナー)/ リプロダクション オブ ファウンド(アイ ファウンド)
    黒のオペラシューズ/ファビオ ルスコーニ(ファビオ ルスコーニ ジェイアール名古屋タカシマヤ店)
    茶のローファー/マッキントッシュ ロンドン(モーダ・クレア)
    白のレースアップシューズ/マーガレット・ハウエル アイデア(モーダ・クレア)

    いつも同じようなコーディネートになってしまう……と悩んでいる人こそ、靴を見直してみては?

    「靴でコーディネートのテイストが決まるといってもいいと思います」と話すのはスタイリストの植村美智子さん。

    全身のなかでは占める面積は小さい靴ですが、同じ格好をしていても靴が違うだけで印象が、がらりと変わります

    画像: 【夏の4足】 上から反時計まわりに) 白のスニーカー(ジャーマントレーナー)/リプロダクション オブ ファウンド(アイ ファウンド) 黒のサンダル(スタイリスト私物) ビルケンシュトックのサンダル(アリゾナビッグバックル)/ビルケンシュトック(ビルケンシュトック・ジャパン カスタマーサービス) パイソンサンダル(スタイリスト私物)

    【夏の4足】
    上から反時計まわりに)
    白のスニーカー(ジャーマントレーナー)/リプロダクション オブ ファウンド(アイ ファウンド)
    黒のサンダル(スタイリスト私物)
    ビルケンシュトックのサンダル(アリゾナビッグバックル)/ビルケンシュトック(ビルケンシュトック・ジャパン カスタマーサービス)
    パイソンサンダル(スタイリスト私物)

    「今回、それを実感してほしくて、リネンのフレアワンピースや、白のギャザースカートなど、“着まわし”を意識して季節のコーディネートを提案しました」

    持てる服の量にも限りがありますから、着まわすのは当然。

    たとえば、そこにスニーカーを履けばカジュアルな印象になりますし、皮革のレースアップシューズならきちんとした印象に。

    靴を替えることで、全体の印象が変わるので同じ服でも「いつも同じ」ではなくなります。

    季節をまたいで活躍できる靴を選ぶ

    画像: 【秋の4足】 右上から反時計まわりに) 白のスニーカー(ジャーマントレーナー)/リプロダクション オブ ファウンド(アイ ファウンド) 黒のレースアップブーツ/ランバン オン ブルー(モーダ・クレア) 黒のストラップヒールシューズ/ネブローニ(フラッパーズ) 茶のレースアップシューズ/ネブローニ(フラッパーズ)

    【秋の4足】
    右上から反時計まわりに)
    白のスニーカー(ジャーマントレーナー)/リプロダクション オブ ファウンド(アイ ファウンド)
    黒のレースアップブーツ/ランバン オン ブルー(モーダ・クレア)
    黒のストラップヒールシューズ/ネブローニ(フラッパーズ)
    茶のレースアップシューズ/ネブローニ(フラッパーズ)

    実際に植村さんご自身も、ワンシーズン3~4足でやりくりをしているそう。

    とはいえ、総数は4足×四季=16足ではなく、もっと絞られています。

    「今回の提案なら、秋で登場した茶のレースアップシューズや黒のブーツはそのまま冬でも使います。このように季節をまたいで活躍できるものを選ぶと、少数ながらも幅が広がるはずです」

    白と黒を取り入れて、洋服を生かす靴選び

    画像: 【冬の4足】 右上から反時計まわりに) 茶のレースアップシューズ/ネブローニ(フラッパーズ) 黒のレースアップブーツ/ランバン オン ブルー(モーダ・クレア) 白のレースアップシューズ/マーガレット・ハウエル アイデア(モーダ・クレア) 黒の白ソールスニーカー/ロッコピー(プレインピープル青山)

    【冬の4足】
    右上から反時計まわりに)
    茶のレースアップシューズ/ネブローニ(フラッパーズ)
    黒のレースアップブーツ/ランバン オン ブルー(モーダ・クレア)
    白のレースアップシューズ/マーガレット・ハウエル アイデア(モーダ・クレア)
    黒の白ソールスニーカー/ロッコピー(プレインピープル青山)

    靴選びのポイントは、同色の服となじませたり、効かせたりと両方の効果がある「白」と、色柄の服と合わせたときに締める「黒」をどこかに入れること。

    また、個性的な丸い靴は主張が強く、似合う服も限られがちですが、スマートな形の靴ならどんな服ともなじみ、使いまわせるのでおすすめです。

    もちろん、ここで紹介したものがすべてではありません。

    参考にしながら、好みや手持ちの服の形や色に似合うものを入れ替えて、ぜひ自分らしい靴を選んでみてください。

    靴にバリエーションがあれば、同じ格好でも、おしゃれの楽しみがぐんと広がるはずです。



    <撮影/滝沢育絵 スタイリング/植村美智子 ヘアメイク/吉川陽子 モデル/伊里>

    ※ 記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです。

    画像: 白と黒を取り入れて、洋服を生かす靴選び

    植村 美智子(うえむら・みちこ)
    大阪府吹田市出身。文化服装学院アパレルデザイン学科卒業。アシスタント経験後、1996年にスタイリストとして独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。2010年、ファッションコーディネートサービス「Liltin'(リルティン)」を立ち上げ、個人向けのコーディネートを開始する。ひとりひとりとじっくり向き合うことを大切にし、ファッションを楽しんでもらえることを目指したパーソナルスタイリングが人気を呼ぶ。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、電子書籍『「今の自分」に似合う服』(扶桑社)などがある。天然生活webにて、季節ごとに陥りがちな、おしゃれの悩みを解決する「おしゃれのABC」を連載中。

    https://uemuramichiko.com/

    Liltin' ファッションコーディネートサービス
    https://liltin.com/

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