• 大好きな「アスティエ・ド・ヴィラット」の気に入ったモチーフに出合うたびに、少しずつ買い集め、欠けたら金継ぎしながら大切に使っているという雅姫さん。今回は、そんなブランドの創設者ふたりの、センスあふれるパリのお宅を訪ねました。今回は、ブノワ・アスティエ・ド・ヴィラットさんの棚を拝見します。
    (『MASAKI』vol.3掲載)

    小さな飾り棚が彩るブノワ・アスティエ・ド・ヴィラットさんの家へ

    ブノワさんの現在の住まいは、パリ10区。ルイ14世からナポレオン1世の時代にかけて、高級軍人の住まいとしてつくられた界隈の一角にあります。

    天井が高く、ゆったりとした間取りのこのアパルトマンに引っ越してきたのはちょうどコロナ禍の時期。そのため改装が思うようにはかどらず、いまだ完成していない部分も少なくないそうです。

    画像: アーチ型の背の高い窓からたっぷりと光が差し込むサロン。落ち着いた色合いで統一したインテリアですが、飾り棚として生かしたマントルピースの上の品々などから、住む人の温かみのあるパーソナリティが伝わります

    アーチ型の背の高い窓からたっぷりと光が差し込むサロン。落ち着いた色合いで統一したインテリアですが、飾り棚として生かしたマントルピースの上の品々などから、住む人の温かみのあるパーソナリティが伝わります

    リビングは、窓が大きく開放的。全体的に茶系の色調で統一されたインテリアが、優雅な白壁、天井と落ち着いたハーモニーを奏でます。

    長年集め続けてきたピースが生きるキッチン

    ブノワさんのキッチンは、パワフルな換気扇と食洗機を完備した最先端のもの。けれども、これらの棚とアンティークの青絵タイルよって感じるのは、まぎれもなく古き良きフランスの香り。

    画像: 長年集め続けてきたピースが生きるキッチン

    グレーの壁面の棚は、「アスティエ・ド・ヴィラット」が発表した最初の家具だそう。四角い箱状のピースを自由に組み合わせていくと実用性抜群の戸棚になります。

    「引っ越すたびに壁にセッティングしてきました。ガラスの枠が額縁のようになっていて、そこに指をかけて開くシステム。取っ手いらずなんですよ」

    この四角いピースがさらに壁を彩り、大理石の作業台の下の部分に戸棚をつくり……。ブノワさんのキッチンづくりはこれからも続いていくようです。

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    『MASAKI』vol.3(雅姫・著/扶桑社)

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    <写真/Ayumi Shino 文/Harue Suzuki コーディネーター/Noriko Ishizaka>

    ブノワ・アスティエ・ド・ヴィラット

    パリ国立美術学校(ボザール)の絵画教師を務めた父の元に生まれ、自身もボザールで学ぶ。そこで習得した彫刻技術を生かし、1996年に自身の家族、そしてイヴァンらとともに、「アスティエ・ド・ヴィラット」を創設。 https://adv-j.com/

    雅姫(まさき)

    東京・自由が丘にあるレディースブランド「ハグ オー ワー」、暮らしを提案する「クロス&クロス」をプロデュース。自らデザイナーも務める。暮らしを綴るインスタグラムも人気。パーソナルマガジン公式インスタグラム @masaki__personal_magazine_@mogurapicassowols @hugowar_vintagechic

    ※記事中の情報は『MASAKI』vol.3本誌掲載時のものです



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