シャツの一番上のボタンだけでも留めるべし
おしゃれを楽しむためのベースとして、整えておきたいのがクローゼット。
好きな洋服を、きれいに収納してあげることで、気分よくおしゃれを楽しめます。
そのためには、本来の姿できちんとハンガーにかけてあげることが必要です。
お客さまのクローゼットを拝見し、気になることが多いのが、シャツ。
実際はボタンを外して着るかもしれませんが、ハンガーにかけて収納しておくときは一番上まで留めておきたいのです。
外してかけておくと、写真のように衿が開いて折れてしまいます。
そこから変な癖がついてしまうことも。
きちんと上までボタンを留めることで、衿の形もきれいに保たれます。
面倒臭いということであれば、逆に、下のほうのボタンは留めなくてもよいかもしれません。
着くずすのは、一度きれいに着てから。
変な癖のついていない、本来の姿のシャツをラフに着こなしたいところです。
おすすめのパンツのかけ方&吊るし方
そして、ちょっと違う視点になりますが、ハンガーにかけてあるアイテムを着用したとき、シワが気になるのがパンツです。
たとえばデニムパンツ。
何も考えず、普通にハンガーにかけるとこうなりますよね。
でも、こうかけた場合、どうしてもサイドに、写真のような折り癖がつきやすくなってしまうんです。
サイドの縫い目に合わせて折りジワがついていると、横にハリが出て、本来のシルエットで着こなすことができません。
おすすめしたいのは、センタープレスではないパンツも、センタープレス風にかけておく方法。
サイドには縫い目があるので、折り目がつきやすくなっています。
でも、後ろと前には縫い目がありません。
センタープレスのパンツのようにかけておくと、折り目がつきにくく、ついてしまったとしても、スチーマーや、シワ取りスプレーなどで簡単に取ることができます。
来月もお楽しみに!
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「おしゃれのABC」とは……
ちょっとしたコツで、ぐっとおしゃれに。
スタイリスト・植村美智子が、約25年の仕事を通して培ったコーディネートの経験とファッションの知識を生かし、季節ごとに陥りがちな、おしゃれの悩みを解決します。
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<スタイリング/植村美智子 撮影/山川修一>
植村 美智子(うえむら・みちこ)
大阪府吹田市出身。文化服装学院アパレルデザイン学科卒業。アシスタント経験後、1996年にスタイリストとして独立。雑誌、広告、タレントのスタイリングなどで幅広く活躍。2010年、ファッションコーディネートサービス「Liltin'(リルティン)」を立ち上げ、個人向けのコーディネートを開始する。ひとりひとりとじっくり向き合うことを大切にし、ファッションを楽しんでもらえることを目指したパーソナルスタイリングが人気を呼ぶ。著書に『洋服の選び方』(マイナビ出版)、電子書籍『「今の自分」に似合う服』(扶桑社)などがある。
Liltin' ファッションコーディネートサービス
https://liltin.com/
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