日々、優先順位を頭の中に
段取りを組む(考える)のが好きです。
仕事が決まると、締切日がある仕事ならその締切日より1〜2日前に提出するための段取りをまず考えて、いついつまでにあれを準備して……とスケジュール帳に色分けして書き込む。(2年前からスマートフォンでスケジュールを管理しています)
これは仕事だけではなくて日々の動きでも一日でやるべきことを前夜に紙に書き出す。
で、一日の始まりに頭の中で優先順位をパパッと組んで終わるごとに赤ペンでチェックを入れていくの。もうこの赤ペンの消し込み作業が快感で楽しい。笑
先日ある取材で「かおりさんは毎日のルーティンとかありますか?」と聞かれました。
めっちゃあるのです。
朝のルーティンは窓開けから
まず、朝起きたら部屋中の窓をガーッと開けてなんとなくドヨ〜ンとした空気を全部入れ替える。家族がまだ寝ていようが、寒かろうが、知ったこっちゃない。
なんならカーテンもザーーッと開け放ちたいけどこれは寝ている家族を起こしちゃって私のリズムが狂うので我慢。(思い出すなぁ……実家で両親と暮らしていた頃の話、早起きの父は毎朝ジョギングの前に家族が寝ていても家中の窓と襖を全開にするのです。この父のルーティンに毎朝母が「私がまだ寝ているのに!」と激怒していたっけ)
お風呂が沸くまでの15分が勝負
空気の入れ替えが済んだらお風呂に湯を貯めてる15分間が勝負。
つぶ(愛犬)に餌をあげて、花の水替え、洗濯物をたたんで引き出しに片付けて、玄関のたたきとトイレの床を雑巾がけする。
この時点でまだ「お風呂のお湯がたまりました〜♪」と言われなかったら最後に神棚を整えます。
ここまでの流れが毎朝のルーティン。
この一連のルーティンがすべてこなせないと一日のスタートが気持ちよく切れないのです。
今日はまっいっか、と許すことができないところがわたしのダメなところでもあるなと思います。
で、何が言いたいかというとですね。
最近気づいたのですが、段取りを組むのが好きなところも、スケジュール帳になんでも書き込むところも、毎朝のルーティンがたとえ家族には迷惑であっても(寝ている家族のために部屋を暖めてあげるのではなくて冷たい風を流し込む)やり通しちゃうところ、父の血を受け継いでるな……と。
一緒に暮らしていた時、母とあんなにブーブー言っていたのに今の私はあの時の父とおんなじことしてるなと。
毎朝ひとりでクスッとなるのでした。
さっ、今から明日の段取りでも組むとしましょうかね。
今年も『桜井かおりの雑記帖-楽しみは見つけるもの』をどうぞよろしくお願いいたします。
桜井かおり(さくらい・かおり)
文筆家。大手損害保険会社のOLを経て、東京・代官山「クリスマスカンパニー」にアルバイトとして勤務。その後、系列店のテディベア専門店「CUDDLYBROWN」で店長を務める。2001年3月、東京・松陰神社前で「カフェロッタ」をオープン。心のこもった接客に、全国からお客様が足を運び、お客様から相談やお手紙をもらうことも多かったそう。「カフェロッタ」は2021年9月末に建物老朽化のため、惜しまれつつ閉店。現在は、文筆業や、買い付けなどを行う。『カフェロッタのことと、わたしのこと』『愛してやまないカフェロッタのことと、わたしのこと』(ともに旭屋出版)に続く3冊目の著書『マダム・ロッタとパリ行かない?』(旭屋出版)が好評発売中。
インスタグラム:@kaorilotta
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