• 春の行事に欠かせない料理を、飛田和緒さんにご紹介いただきます。今回は、お彼岸にいただく「ぼた餅」のつくり方を教わりました。
    (『天然生活』2024年3月号掲載)

    「ぼた餅」のつくり方

    画像: 「ぼた餅」のつくり方

    春のお彼岸にいただくぼた餅。あんこの甘さが控えめなので、砂糖の量を好みで調節しても。

    材料(16~20個分)

    ● <あんこ>
    ・ 小豆200g
    ・ 砂糖100g
    ・ 塩ひとつまみ
    ● きなこ20g
    ● 砂糖大さじ1
    ● もち米、うるち米各1合

    つくり方

     あんこをつくる。小豆はさっと洗って鍋に入れ、たっぷりの水を入れて火にかける。沸騰してきたら、ざるに取ってゆで汁を捨て、あらためて水と豆を鍋に入れて火にかける。沸騰したら、またゆで汁を捨てる。ゆでこぼしを2、3回して小豆のシブを取る。

     あらためて豆と豆の3倍くらいの水(分量外)を入れて火にかけ、沸騰してきたら豆がやさしく踊る程度の火加減にして煮る。途中で煮汁が少なくなったら差し水をし、小豆の皮がはじけてやわらかくなるまで1時間ほど煮る。

     豆がやわらかくなったら、豆がやや飛び出すくらいまで煮汁を捨てる。あんこの材料の砂糖を半量加えて5分ほど弱めの中火で煮て、残りの砂糖を合わせてときどき混ぜながら、鍋底にへらの筋ができるくらいまで煮る。煮詰まってきたら塩を加え混ぜ合わせて火を止め、バットなどに移して冷ます。

     もち米とうるち米はふだん通りに洗って、1時間浸水させ、塩ふたつまみ(分量外)を加えて炊飯器の2合の目盛りに水加減して炊く。

     炊き上がったら、粘りが出るまでめん棒などでつく。

     を食べやすいひと口サイズよりやや小さめに丸めたり、俵形につくって、あんこで包んだり、砂糖と合わせたきなこをふったりする(好みで、きなこをふるほうのもち米の中にあんこを入れてもよい)。

    【ポイント】
    今回のあんこのレシピはやや甘さ控えめ。小豆もきなこも砂糖の分量は好みで調節を。あんこはややゆるいくらいで火を止めても、冷ますうちに水分が飛んでかためになる。

    画像: さらしを使用してあんこを包むと、手に付かずきれいに仕上がる

    さらしを使用してあんこを包むと、手に付かずきれいに仕上がる

    ※ 飛田和緒さん「春一番の、行事食」は『天然生活』2024年3月号P.4〜10に掲載されています。



    <料理/飛田和緒 撮影/川村 隆 スタイリング/久保原惠理>

    飛田和緒(ひだ・かずを)
    祖母や母に習った東京と長野の味、自身が暮らす湘南の味と向き合いながら日
    々の食卓で楽しめる家庭料理をつくる。著書に『くり返し料理』(扶桑社)、『お餅の便利帖』(東京書籍)など。インスタグラムインスタグラム:@hida_kazuo

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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