• お笑いコンビ、たんぽぽの白鳥久美子さんは、おばあちゃんっ子だったこともあり、「ばあちゃん仕事」に憧れ、愛してやみません。今日も、手を動かして、暮らしをつくる。白鳥さん流の「楽しい小さな暮らし」をご紹介します。今回は、2人の子どもを連れて、約5年ぶりに夫・チェリー吉武さんの実家、佐賀へと向かいます

    親戚がたくさん集まって、とにかく賑やか。夫の実家、佐賀で息子のお食い初め

    夫の実家がある佐賀県に行ってきました。

    結婚の挨拶に行ったのが2018年。コロナ禍で結婚式を中止にしたのが2019年。娘が産まれたのが2021年。

    バタバタしていたら昨年息子も産まれて。行きたい行きたいと言いながら、約5年ぶりの佐賀になりました。

    画像1: 親戚がたくさん集まって、とにかく賑やか。夫の実家、佐賀で息子のお食い初め

    初めての子連れの飛行機で、どうなるかとハラハラしていましたが、娘は乗りものが好きなので、飛行機を見てキャッキャはしゃぎながら上機嫌。

    赤ちゃんは耳抜きができなくて泣くと聞いていたので、息子には離陸すると同時にミルクを飲ませて対策を。

    ぐったりしている親を除いては、全て順調なフライトでひとまずホッとしました。

    画像2: 親戚がたくさん集まって、とにかく賑やか。夫の実家、佐賀で息子のお食い初め

    佐賀はとっても暖かく、つくしなんかも生えていてすっかり春模様でした。

    お義母さんがつくしの佃煮をつくっていてくれました。ほんのり苦くて美味しくて、「つくしの袴を取るのが大変だ。手が真っ黒になっちゃうんだ。」うちのばあちゃんが言っていたのを思い出しました。

    食べるのはいつも一瞬ですが、そこに至るまで色々と手を尽くしてくれたんだなぁと思うと、ありがたいかぎりです。

    息子は生後100日を過ぎてはいたのですが、せっかく親戚のみなさんにもお会いするし、「お食い初め」をやったらどうだろう? と夫と話していました。

    つくるのは大変な手間なので、インターネットでお食い初めセットを注文しようと思っていたのですが、なんとお義母さんが、手づくりで用意してくれると聞いて頭の下がる思いでした。

    画像3: 親戚がたくさん集まって、とにかく賑やか。夫の実家、佐賀で息子のお食い初め

    夫の兄妹、姪っ子、叔母さん、いとこ、たくさん集まっていただき、夫も「こんなに親戚がいたんだ。」と改めて驚いていました。

    インターネットでお食い初めのやり方を検索しては、ワイワイ。年長者から始めるということで、「誰が一番年上なんだ? やだ私じゃないわよ!」とワイワイ。

    鯛をお箸でツンツンして、息子のお口にまたツンツン。それを見てワイワイ。年長者は立ち上がるの大変だから、息子をお神輿のように一人一人の所へ連れてって、ワイワイ。「次はどこだ? 次は誰だ?」とワイワイ。とにかく賑やかでした。

    「これは何の儀式だ? 何の意味があるんだ?」と、若い頃なら思ったはずです。

    でも今思うのは、こういう儀式や行事があるから、親戚のみんなに会えるわけで、なんか分からないことをやっているけど、なんか分からないからこそ楽しいわけで。

    会えて、楽しいなら、それで十分じゃないかと思います。意味は、掘り下げたらそりゃもちろん出てくるんでしょうけれど、あの空間に充満していた面白味のある空気こそ、大事なんじゃないかなぁ。なんて思いました。

    佐賀でたくさん遊んでもらった娘は初めて「じゃがりこ」の味を覚えました。

    今のところ、あれは佐賀にしか売っていないと思っている娘です。



    画像4: 親戚がたくさん集まって、とにかく賑やか。夫の実家、佐賀で息子のお食い初め

    白鳥久美子(しらとり・くみこ)
    1981年生まれ。福島県出身。日本大学芸術学部卒。2008年に川村エミコとたんぽぽ結成。10年、フジテレビ系『めちゃ2イケてるッ!』の公開オーディションで新レギュラーの座をつかみ一躍人気者に。コンビとしての活動に加え、テレビ、ラジオ、ドラマ、舞台など多方面で活躍中。趣味は、散歩、高圧電線観察、シルバニアファミリー。特技は、詩を書くこと。唎酒師(日本酒のソムリエ)の資格ももつ。



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