• たくさん時間をかけなくても、整理整頓は実現可能。ちょっとしたコツを、達人に聞きました。今回は、OURHOME主宰のEmiさんに、すき間時間を使った整理整頓を教わります。
    (『天然生活』2021年6月号掲載)

    “小分け整理”で気持ちの負担を軽く

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです

    双子の子どもたちが3歳のときに、整理収納アドバイザーとして独立したEmiさん。ワーキングマザーとして目がまわるような忙しさのなか、とにかく手間がかからず、家族みんながわかりやすい家事システムを工夫してきました。

    その象徴ともいえるのが、ランドリー横にある収納スペース。引き出しには家族の衣類のほか、「薬」「工具」「裁縫道具」などの生活必需品もここにまとめ、ジャンルごとにラベリング。

    しまうものが少なくても、1ジャンルにつき、1ボックスが鉄則だそう。

    「そのジャンルのものは、家のここにしかない、と決まっているので探しものの手間が省けます」

    引き出しやかごの中身は“ぽいぽい収納”で、整理されていなくてもOKと決めればノーストレス。

    中身がいっぱいになったら、不要なものを処分するタイミング。1ボックスだけなので、気負わずに取りかかれるのがメリットです。

    この“小分け整理”のアイデアは、ほかの家事にも応用。どんどんたまる子どもの写真は年単位だと億劫になるので、直近の1カ月分ずつさかのぼって整理。日々の掃除もスマートフォンのタイマーを3分や5分に設定し、家族みんながゲーム感覚で取り組みます。

    「大変そうに思えることも、工夫次第で意外と気軽にできたりするもの。機嫌よく暮らしをまわしていくために、気持ちを上げる仕組みを考えるのが好きなんです」

    すき間時間5分、1ジャンルだけの整理

    画像: 引き出しが満タンになったら、中身の見直し。1カ所だけなら整理も気楽

    引き出しが満タンになったら、中身の見直し。1カ所だけなら整理も気楽

    画像: ランドリー横の家族みんながよく通る場所に、生活必需品をまとめている

    ランドリー横の家族みんながよく通る場所に、生活必需品をまとめている

    すき間時間5分で1ジャンルだけ整理気軽に手をつけられる

    生活必需品は1カ所にまとめて管理し、引き出しやかごで「1ジャンル1ボックス収納」に。子どもにもわかりやすいよう、アイコン付きのラベルを貼るなどの工夫も。

    中身がいっぱいになったらひっくり返して、いらないものを処分。1ジャンルだけなので、手が空いたときに5分でさっとできます。

    画像: 白いかご2つに乾燥が終わった子どもたちの洗濯物を仕分けして入れておくと、各自がたたんで引き出しへ。3歳から“おかたづけ育”をしている

    白いかご2つに乾燥が終わった子どもたちの洗濯物を仕分けして入れておくと、各自がたたんで引き出しへ。3歳から“おかたづけ育”をしている

    1ヶ月分だけ写真整理

    画像: その月のベストショットを見開きに。出来事を記した育児カードも添えて

    その月のベストショットを見開きに。出来事を記した育児カードも添えて

    待ち時間を活用し、1カ月分だけ写真整理無理なく思い出づくり

    子どもの写真整理は、年単位だと大仕事。習い事の待ち時間などに、直近の1カ月分だけと決めれば気楽に取り組めます。

    毎月、1見開き分の11枚を選んでプリントし、年末にその年のアルバムが完成する仕組みに。データはクラウド上に保存し、削除はせず、とっておきの写真を選ぶことに集中。

    画像: 1カ月分だけと決めると億劫にならず、5分から10分でセレクトできる

    1カ月分だけと決めると億劫にならず、5分から10分でセレクトできる

    ゲーム感覚で片づけ

    画像: 家事は家族みんながするので、キッチンもオープン収納にしてわかりやすく

    家事は家族みんながするので、キッチンもオープン収納にしてわかりやすく

    タイマー機能を使いゲーム感覚で片づけ楽しみながらきれいに

    就寝前などにスマートフォンのタイマー機能を使い、家族みんなでキッチンやリビングを整頓。

    「毎日ではないのですが、今日はなんだか散らかってるなと思った日に。椅子や食器を元に戻すだけの簡単な作業でも短時間集中だとモチベーションが上がり、ゲーム感覚で楽しくできるのがいいんです」

    画像: 3分か5分でタイマーを設定。気持ちが切り替わり、作業に集中できる

    3分か5分でタイマーを設定。気持ちが切り替わり、作業に集中できる

    整理整頓のアイデア

    困りごと解決のヒントは、日々のマイノートから。

    画像: 18年続けているマイノート。あとで見返すと、暮らしをよりよくするためのアイデアが浮かぶ

    18年続けているマイノート。あとで見返すと、暮らしをよりよくするためのアイデアが浮かぶ



    <撮影/山口健一郎 取材・文/野崎 泉、鈴木理恵(TRYOUT)>

    Emi(えみ)
    整理収納アドバイザーとして著書16冊。「OURHOME」の名で兵庫県・西宮を拠点に商品プロデュース、ショップ運営、くらしの教室など、幅広いフィールドで活動中。インスタグラム@Emi.ourhome

    ※記事中の情報は『天然生活』本誌掲載時のものです



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