世界のハープを体感できる「ハープセレクション」がオープン
創業150周年を迎えた銀座十字屋が創業の地、銀座3丁目に新築されたGARENビル14階に世界のハープを体感できる唯一無二の空間「ハープセレクション」をオープンしました。
銀座十字屋は、明治7年(1874年)、日本で初めて西洋楽器の販売を始めたといわれています。当初は楽器全般とレコードなども販売していましたが、今は、主にハープの普及に力を入れています。
また同ビル7階には、ハープを学び、音楽を愛する人たちのために提供する「ミュージックサロン」も併設しています。
銀座十字屋のあらたなスタートに際し、アドバイザーを担ったのは、フリーアナウンサーでパリ在住の中村江里子さん。ご実家の家業であるからこそ、取締役会長でお母様の中村千恵子さん、代表取締役社長の倉田恭伸さん(江里子さんの弟)とともにこだわり、実現したことなどを伺いました。
楽器の女王といわれるハープの魅力に出合える、素敵な空間「ハープセレクション」
「私はまったくハープが弾けませんが、わが家にはいつもハープがありました。小さいときは2台あったかと。すっかりインテリア状態でしたが身近なものです。今回、今までとは違う新しいハープサロンをつくるということで、内装やスタッフの方たちのユニフォームなどの一新に際し、アドバイザーとして関わりました」と江里子さん。
14階でエレベーターを降りるとまず、目に入るのは、フランス・ボルドー在住の書家Maaya Wakasugi(Blog | maaya)さんの揮毫「弦」。
「ハープセレクションの入り口には絶対に書を飾りたいと思っていました。たまたま迷い込んだ方が、ここは一体、何の空間なんだろう? って思うような。だから書と言っても、すぐにわかるものではなく、Maayaさんには『ハープの音色や形からMaayaさんが感じた文字を形にしていただきたい!』とお願いをしました」
Maayaさんは実際にショールームを訪れ、ハーピストの演奏を聴いてその美しい音色と指捌きに見惚れ、ハープの弦の色が赤と青であることから、弦の古代文字の差し色に取り入れたそうです。
照明を落としたエントランスからトンネルの感覚の通路を抜けるとそこに広がるのは、世界のハープが並ぶ明るいショールーム。
音響効果を考慮し、天井を限りなく高くしたデザイン。壁や床は上質でナチュラルな雰囲気で統一されています。会長の中村千恵子さん、社長の倉田恭伸さん、江里子さん、3人のこだわりが実現した素敵な空間です。
普段にも着たくなる!中村江里子さんのこだわりが実現したユニフォーム
中村さんが、アドバイザーとして、ファッションブランド「JENNE」のデザイナー宇佐見結花さんに依頼したのは、オリジナルのユニフォーム。
そのこだわりは、「毎日着るものだから、スタッフの女性たちが着るのが楽しくなるような、気分が上がるようなユニフォームにしたいと思いました。さらには、女性スタッフたちもハープの移動などをしますので、屈んだり、力を入れたり......動きやすさも大切。ロング丈は動きにくいと思われますが、実は足元がうまく隠れて屈んだりしても綺麗に見えますし、デザイナーさんがシワになりにくく、洗濯もしやすい生地を選んでくださいました。8分袖のジャケットやパンツやスカートもあります。その日の気分で、色々に着てもらえますし、実は絶対にお客様や他の方々からお褒めをいただけるだろうから、そういうちょっとしたことでも毎日の仕事の場が楽しくなったら良いなあという思いがこもっています」
完成したのは、ワンピース、ジャケット、パンツとスカート。色はネイビーで統一されています。そして革のポシェットもデザイン。
「事前にスタッフにリサーチし、常に携帯が必要なものの写真を送ってもらい、それが全て入る大きさで軽くて、長さ調整ができるポシェットをパリで作成。ユニフォームがネイビーなので、ポシェットは黒とボルドーの2色で作りました。『好きな方の色を選んでね!』って」
出来上がったユニフォームにスタッフの方々も大満足。
「お客様に、どこで販売しているの? とよく聞かれるんです」
中村さんの思いは、訪れたお客様にも伝わっています。
音楽を学ぶための空間「ミュージックサロン」
同ビル7階には、ハープやライアー、フルート、ハンドベルが学べる「ミュージックサロン」があります。趣味としての習い事から、本格的なレッスンまでさまざまなコースが用意されています。
ハープの音色が楽しめる「ハープセレクション」でコンサート開催
ハープの音色を楽しむ企画が「ハープセレクション」で催されます。7月13日(土)に「ハープとギターのミニコンサート」、ドイツから奏者が来日し、ハープとギターが奏でるアンサンブルを披露、8月3日(土)は「ハープの日特別企画演奏会」タレントの高佐一慈(ザ・ギース)が練習の成果を披露する予定です。ハープの魅力を楽しめる絶好の機会。詳しくは銀座十字屋のホームページをチェックして。
■ミュージックサロン銀座十字屋
住所:東京都中央区銀座3-5-4GAREN 7F
電話番号:03-3535-2834
営業時間:平日10:00〜21:00、土日10:00〜18:00
■ハープセレクション銀座十字屋
住所:東京都中央区銀座3-5-4GAREN 14F
電話番号:03-3535-2834
営業時間:平日11:00〜19:00、土日10:00〜18:00
※ご予約優先。7階にて受付後スタッフがご案内いたします。
https://www.ginzajujiya.com/
<撮影/山川修一>
中村江里子(なかむら・えりこ)(本名:ERIKO BARTHES)
1969年東京都生まれ。立教大学経済学部卒業後、フジテレビのアナウンサーを経て、フリー・アナウンサーとなる。2001年にフランス人のシャルル・エドワード・バルト氏と結婚し、生活の拠点をパリに移す。妻であり、3児の母でもある。現在は、パリと東京を往復しながら、テレビや雑誌、執筆、講演会等などの仕事を続ける。著書多数。近年では、自身のライフスタイルから提案するパーソナルマガジン『セゾン・ド・エリコ』(扶桑社)を2014年から発行。
https://shop.avekiki-eriko.jp/